「PCオーディオの入口」管理者のつぶやき

音楽データを取り込むのに、使用するディスクドライブで音の傾向が変わったり、読み出し速度で音の傾向が変わったり、USBやLANケーブルで音の傾向が変わったり、リンク速度で音の傾向が変わったり、使用するハードディスクで音の傾向が変わったり……。

「デジタルなのだから、どうやっても同じ音が出てくれれば悩まなくて済むのに」と思うことは多々あります。もし音の傾向が変わるようなことがなければ、迷わず最高速度で音源から吸い出して、高速で記憶媒体に転送するでしょう。しかし、実際には使用する機器や設定で音の傾向が変わってしまう、もっといえば「概して低速のほうがよりよい結果を得られる」ため、音の傾向まで気にするようになると、その結果を得るためにいろいろと気を遣う必要が出てしまいます。

【注釈】

  • ここでいう「音の傾向が変わる」は、高域や低域の伸び具合が変わったり、音の華やかさが変わったりすることを指します。音が変わるというと、バイオリンの音がビオラに変わったり、エレキギターの音がアコースティックギターに変わるようなイメージを持たれてしまうことが多く、それを期待して音を聞くと「変わっていない、変わるはずがない」となりますので、ここでは「傾向」という単語を追加しています。
  • よほど品質の悪い機器でない限り、符号化されたデジタル信号の「符号」が途中で変わってしまうことはないはずですが、デジタル信号自体が信号のHiとLoを高速で繰り返す周波数の高いアナログ信号であると考えると、従来のオーディオ機器が電源やアナログ信号の扱いなどによって音の傾向が変わってしまうのと同様に、デジタル機器もアナログ機器と同じような影響を受ける可能性があると考えることができるのかもしれません。ただし、それを測定できるような機器を持ち合わせていないため、あくまで推測の域を出ませんが。

そこで、最近再び流行り出した?ある施策をテスト中。この手のものは、通電時間が長くなるにつれて使用開始当初からの傾向が変わってきますので、今すぐの結論は出せませんが、しばらくは様子を見守りたいと思います。