豊郷の小学校旧校舎

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彼も見に行きたい、登録有形文化財の簡単な紹介。
(以下、画像多めのページとなります。続きを開く際、回線の細い方、通信代従量制の方はご注意ください。)

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豊郷小学校旧校舎(群)

  • 1937年竣工の二代目校舎
  • 2009年に改修
  • 校舎は2013年に登録有形文化財25-0330として登録された(講堂は25-0331、酬徳記念図書館は25-0332)
  • 滋賀県犬上郡豊郷町
  • 年末年始を除く平日は午前八時半(2016年6月1日からは休日と同じ午前九時)、休日は午前九時オープン

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古川鉄治郎氏の寄付とWilliam Merrell Vories氏の設計による、当時としては画期的な建築物。そうして、一時は保存を求める激しい活動も行なわれた建造物。改修工事の際は、建造物だけでなく外周にも手を入れて、できる限り復元(見る限り、復原ではないようですが)しているようです。

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ここのよいところは、単に建物を保存しているのではなく、形を変えて今でも活用されているところ。
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もちろんそれだけではなく、二階には「教室」のイメージを残す部屋もあり、現役当時の雰囲気を感じることができます。ちなみに、窓の外に見えるのが「三代目」の現校舎。

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旧校舎一階と二階の廊下。百メートルを超える廊下は、急いでいるときにどうしても走りたくなりそうな趣き。廊下などには、かつて暖房装置が設置されていた跡(窪み)が残されています。

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建造物自体と同じくらいにこの場所を有名にしたのは、階段手すりに鎮座するウサギとカメの存在。
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廊下の長さに比べるとこじんまりした印象を持つ階段。安全のために、カメの速度で?昇降したいものです。

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建物の中央部分には三階があり、そこには広めの唱歌室(音楽室)があります。舞台があるので、もしかすると過去にこのステージに立って大勢の前で緊張したり、恥ずかしくなったりした人がいたかもしれません。

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その横には会議室がありますが、この部屋だけは現役当時とはやや異なり、生徒と教員が同じ机を囲んでお茶会していたときの光景が再現されていました。

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さて、この建物の中には、昭和初期に製造された三相誘導電動機や蒸気動力の揚水ポンプなども展示品として置かれています。いずれも、この地域に欠かせないものでした。
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一階「展示コーナー」の電話室にある電話機。この部屋の壁に吸音材らしきものが貼られているのもポイント。

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窓の外に見えるのは、旧図書館。
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旧図書館は、ギャラリーや観光案内所として活用されています。

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こちらの窓から見えるのは、講堂。
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この講堂は、今でも講堂として利用可能な状態に整備されています。

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なお、学校の敷地内には関係者以外のウサギやカメは入れないようなので、訪問の際はご注意ください。

以上、勝手に滋賀県デスティネーションキャンペーン、略して「勝手にSDC」の話題でした。

以下は、「勝手にDC」シリーズで都道府県別に最初に取り上げた際の「お約束」として記載している内容になります。
■東京地区の滋賀県物産館「ゆめぷらざ滋賀」は、千代田区有楽町にあります。
■SDCは静岡県や佐賀県等と重複しますが、その点は気にせず略称を使用することにします。