計画の変更

これまでに何度か、熊猫にアフターマーケット品を追加して静かな車室環境を求めてきましたが、ここで少し計画を変更してみましたので、その内容を紹介します。
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今まではドアパッキンの当たりを強めることによる遮音を行なってきましたが、よくみるとその外側はかなりすき間が開いています。
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また、この構造になっているため、雨天時に雨水が内側に侵入し、ドアを開けた瞬間にパッキン上にたまっていた水をかぶることになっていました。そこで、「マルチモール」を用いてこのすき間を塞ぐようにしました。

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これが施工前。

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施工後は、乗降口上部に黒いゴムが少し出っ張る格好になります。あまり見栄えはよくありませんが、専用品がない以上、そこは妥協することにします。

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施工後にドアを閉めた状態。この際、ゴムが車体側面からはみ出したり、内側過ぎてすき間が残ったりしていないことを確認することが大事です。

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また、フロント部分だけはドアを閉めたときにゴムをつぶす向きが違いますので、多少内側へ逃がすようにすると干渉が少なくてすみます。

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今回は同時に、前回貼り付けた当たりゴムを「リアハッチ用」の薄手のものに交換。この作業は必須ではありませんが、熊猫にこの施工をする場合は、薄手のものを選択したほうがより「ドアを閉めにくい」現象を低減することができます。

では、これでどの程度の効果があったのか?

実は、一袋ではドア片側分しか施工できませんでした。つまり、これらを二袋ずつ用意しなければならないので、意外とコスト面の負担が大きい工事です。そうして、それに気づいたのが、片側の施工が終わった頃。つまり、もう一袋準備するためには、片側しか施工していない状態の熊猫でお店に移動する必要があったのです。

法定速度で走行可能な道路を走行すると、未施工側は他車が発する「シャーッ」という走行音が聞こえてきましたが、施工側はほとんど気にならないレベルに。両側施工したら比較試聴できないため「気のせい」になっていた可能性がありましたが、たまたま同時に騒音を聞くことができたため、その違いを実感することができました。

このことより、ドアパッキンを強く押さえることよりも、外側と内側の二重でシールするほうがより遮音に効果があるようです。