静岡県道223号。しかし、千頭停車場寸又峡線のことではありません。自分でほとんど運転しなくても目的地に到達できる「有料道路」の話。
静岡県道223号 清水港土肥線
平成25(2013)年4月12日 静岡県告示第411号にて認定
起点・清水港
終点・伊豆市土肥
重要な経過地・なし
この県道は、富士市や沼津市などを経由せず、ダイレクトに静岡市清水区と伊豆市土肥を結ぶ「道路」。しかし、それをするためにはワープするか、または海上を横切る必要があります。これはどのような道路なのでしょうか?
これが、県道の正体。株式会社エスパルスドリームフェリーが運航する「駿河湾フェリー」の航路が県道として認定されています。フェリーを利用するには運賃等の支払いが必要なので、有料道路という見かたをすることができるかと思います。
【2021年1月追記】
2019年6月から、このフェリーは一般社団法人ふじさん駿河湾フェリーが運営し、同法人から受託されて運航する形式になっています。また、運航会社も2020年7月から富士山清水港クルーズ株式会社に変更されています。
【追記ここまで】
国道のフェリーといえば、国道42号の愛知県伊良湖と三重県鳥羽を結ぶ区間などが有名ですが、県道のフェリー(または渡船)も何路線かあるようです。
たとえば、高知県の長浜種崎間県営渡船や徳島県の長原渡船、三重県志摩市の「県道船」などが該当するようですが、当方が調べた範囲では、いずれも人の輸送がメインの小規模なものがほとんどの模様。ここまで大規模(といってもフェリーは1隻のみ)な「海上県道」はここだけなのではないでしょうか?