勝手にGDC~碓氷峠鉄道文化むら編

勝手に群馬県デスティネーションキャンペーン、略して「勝手にGDC」の第二弾。
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碓氷峠と鉄道といえば、かつて最大勾配66.7‰(水平に1000m分移動したときの高低差が66.7mある状態)列車が単独で往来することができない区間が存在した場所。現在は新幹線の開通で同区間を廃止し、在来線列車の往来はできなくなっています。

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その区間での列車往来を支えたのが、EF63形電気機関車。碓氷峠のために生まれ、碓氷峠の鉄道廃止とともに引退した形式です。
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本来は青色。また、現役当時は必ず2両1組で使用されていました。
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そうして、本機関車最大の特徴がこの連結器部分。電車と客車・貨車で違う形状の連結器に対応できるほか、電車の場合は「協調運転」と呼ばれる総括制御を行なうための電気配線を接続するのに使用する「ジャンパ」も各形式用に用意されていました。

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碓氷峠といえば、EF62形機関車も忘れてはなりません。これは、碓氷峠を経由する客車や貨車をけん引するための機関車でした。一時期は東海道本線等で荷物列車にも使用されていたようですが、現在では全て引退しています。

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急勾配区間の補助機関車といえば、このEF59形機関車も忘れてはなりません。こちらは、山陽本線の瀬野・八本松間にある急勾配で使用されていたもので、その後、後継の補助機関車に役割を引き継がれました。

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急勾配区間ではありませんが、特定の駅間で往来に大きな役割を果たしたのが、EF30形機関車。関門トンネルを通過するということで、腐食を抑えるためにステンレス外装となっている車両でした。

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碓氷峠の在来線はなくなりましたが、横川駅は健在。このように、臨時列車の発着が見られることもあります。