本当に計画は成功するのか?

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今まで、「本当に効果があるのか?」と思い続けていた制振ワッシャ。これを運転席下にセットしてみた背景と結果を、以下に記します。

座っていると伝わってくる低域の雑音。その中には、空気を伝わってくるものと車体等を伝わってくるものがあります。そこで、エンジン始動後に中腰になってみたところ、なんとなく低域の雑音が減ったように感じたため、試してみようと思ったところです。

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熊猫の場合、フロントサスペンションはこれが適用できない構造になっているため、座席下のみの施工となります。

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座席を固定している穴付ボルトを外してみると、ねじ部の長さが20[mm]ほどあり、本ワッシャの取付基準である最低長さ15[mm]を上回っているので、適用可能です。

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取付前の状態。

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このような感じで、前部座席を固定している穴付ボルト4本全てに本ワッシャを組み込みます。

さて、最大の関心事項である効果はどうなのでしょうか?

外から入ってくる雑音は減りません。
不整路での突き上げがなくなるわけでもありません。
しかし、音響装置の音は聞き取りやすくなりました。

シナリオは、おそらくこういうことだと考えています。

車体の低周波振動がワッシャで減衰し、前部座席に伝わる → 前部座席の振動が骨伝導で耳に伝わる分が減る → 耳ベースでは雑音が減ったのと同等の効果が出た → 耳の疲れが軽減され、音響装置の音をよりストレスなく聴けた

そのため、車内にマイクロフォンを設置して前後を比較しても、数値として表すのは難しいと思います。

それに付随して、耳の疲れが軽減されたように思います。結果、運転による疲れも相対的に減ったような気がします。この点については、今後高速自動車国道での走行試験等を実施して継続的に検証する必要がありますが、第一印象としてはこのような感じでした。