一部では「Walkman対iPod」などと言われ、あまり音楽を聴く（ここでは「聞く」と区別して使用しています）用途に適していないとされるiPod。しかし、遠隔で操作できる機器が充実しているという点で、iPodを車内用の音源として使用するのは便利です。

さて、熊猫の純正オーディオ機器では音場の調整能力に欠ける面がありますので、思い切って市販品に交換してみました。

フロントパネルが出っ張るため、正直なところあまり格好はよくありません。また、穴を塞ぐパネルの色見がピアノブラックと比べてやや白みを感じます。そのため、このパネル自体を取付前につやありの黒で塗装し、コンパウンドで表面を磨くことによって既存パネルと色味を合わせておくと、見栄えの向上に寄与するでしょう。

……と前置きしておいて、本機器とiPodの接続情報。

2015年9月現在、メーカのウェブサイトで提供されている情報によると、DEH-970はiOS5.0の第四代iPodや、iOS6.0の第五代iPodとの接続までしか確認が取られていません。

しかし、当方の接続テストにより、iOS6にアップデートした第四代iPodや、iOS8の第六代iPodを接続して使用可能であることを確認しています。

また、2系統あるUSBポートを利用して、iPodの2台接続をしても問題なく動作します。

参考までに、このUSBケーブルを通している穴。これは、純正オーディオ機器を使用していた時期に設置していたMultimedia Adapterのケーブルを通すための穴（取付要領書に穴位置やサイズの指定あり）でしたが、市販機器への交換により同アダプタが不要となったため、穴を再利用したものとなります。

最後に、iPodは所詮ポータブルオーディオなのだから、音質を語るのは無駄だと考えている方へ。注意深く音源から吸い出したWAVEファイルを注意深くiPodへ転送することにより、十分聴くにたえる音源装置として使用できるようになります。