今さらCDDA2WAVを使ってみる

Windows環境においてCD-DAからの吸出しに使用するソフトとして有名なのはExact Audio CopyやdBpoweramp CD Ripperですが、それとは違う選択肢を試すためにWindows版のCDDA2WAVを使ってみました。

CDDA2WAVはコマンドベースで使用するソフトなので、それ自体にGUIはありません。つまり、コマンドを打ち込んで使用する必要があります。

cmd1
参考までに、コマンドの入力例を示します。
コマンドオプションの”-B”は「トラックごとにファイル分割する」、”-H”は「情報ファイルを作成しない」、”-t1+4″は「1トラック目から4トラック目までを対象とする」、それ以降はファイル名の指定を意味します。

システムにCDドライブが複数台ある場合は、”-dev=(バス番号),(ID),(LUN)”を追加して使用するドライブを特定する必要があります。

このコマンドを実行すると、カレントディレクトリにWAVE形式のファイルが生成されます。
result1
コマンド文字列と比較すればわかるのですが、ファイル名にピリオドが含まれているとCDDA2WAVはファイル名を正しく解釈してくれないようです。

これを回避するためには、ファイル名の最後にピリオドを一つ追加します。
cmd2
そうすることにより、期待どおりのファイル名でWAVEファイルを作成することができます。
result2

もう一つ、上記の要領でCDDA2WAVで複数トラックを一度に吸いだすと、処理終了後に「1本目に吸い出したWAVEファイル」(上記の例では”01Period.wav”)の更新日時が勝手に更新されてしまうことを確認しました。そのため、更新日ベースで曲順を管理する必要がある場合は曲順に従って1トラックずつ処理する必要があります。

ここで、毎回コマンドを入力するのは大変なので、フロントエンドを用意すると便利です。探せばWindows環境で使えるフロントエンドもあるのですが、今回は必要最小限の機能で構成したいため自作してみました。
(こうすれば自分自身の優先度を下げ、CDDA2WAVを高い優先度で実行させるのも楽にできます)
frontend

当方はオンラインのCDデータベースを使用しない主義なので、ファイル名を打ち込んだインデックス用のファイルを別途用意。これを読み込んで、生成するファイル名のベースにしています。
tindex
また、Exact Audio Copy等でCDのトラック情報をCDPLAYER.INIに保存したものも使用できるようにしておくと、毎回上記のインデックス用ファイルを指定する必要がなくなるため便利です。