国道157号(岐阜・福井間)を走る(2016年8月)

とある警告看板で有名になってしまった国道157号の温見峠を越える区間を、福井県側から岐阜県側へ抜けてみました。

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この場所へは、北陸自動車道の福井北JCTから中部縦貫自動車道の無料供用区間をフルに活用することにより、気力と体力を温存しながら分岐点へ移動することができます。

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福井側は概してこのような場所を通ります。既にこの時点で「落ちたら○○」の世界。
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交通量も比較的少ない、快適な道路です。
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調子に乗って走っていると急に道が狭くなるので驚きますが、このように工事をしているので、少なくともこの先もう少しまともな道を延長しようという気はあるようです。

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しかし、それも長くは続きません。すぐにこのような感じの道に。そうして、記録のために一時停止する気にもならないような、見通しが悪く離合も困難で「落ちたら○○」な厳しい道へと変貌します。

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温見峠は、単なる頂点。残念ながら、天生峠のように広い駐車スペースがあるわけではないようです。とどめを刺すように?「大型車通行不能」の看板も立っています。
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振り返ると、今まで来た道が見えるのですが、こちらにも「大型車通行不能」の文字が。万一、ヘリコプター等で大型車を温見峠へ運んだ場合、どちらへも移動できないことになります。

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岐阜県側に入ってすぐは比較的まともな道が続くのですが、途中に「洗越し」のある場所がいくつかあります。ほとんどは通常時道路下を流れるような構造になっているのですが、一方で常時道路上に水が流れる構造の場所も残っています。
こういう場所で派手に水しぶきを上げると、自動車にとって数倍の水深の川を突っ切るのと同じことになり、車両にトラブルを発生させる場合があるので、最徐行で通過するようにしましょう。

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それからずっと細い道を通り、これまた一時停車できないほど厳しい線形のエリアを通過し、岐阜県側のゲートに到着。特にこのゲート付近を走行する場合、

  • 常に対向車の有無に注意し、緊急の際はすぐ停車できるようにする。
  • 常に直前の離合可能ポイントを意識する。
  • 常に後方の車両にも注意し、接近しすぎている場合は何度か減速して車間距離を保つように促す。
  • 常に前照灯を点灯し、対向車に0.1秒でも早く気づいてもらえるようにする。

などといった配慮が必要です。

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岐阜県側ゲート近くにある「落ちたら○○」看板ですが、それ以外にも「ここから以遠」として温見峠までずっと警告を発する標識があることにも注意したいところ。この区間は冗談抜きに「落ちたら○○」な場所が多いので、自動車の運転に自信のない人はこの道路の通行を控えるべきと考えます。