視点を変えると、誰かを不幸に?

2016年8月21日に放映された「伝説のまほうつかい」の視聴感想。

【おことわり】
本所管理者の思うところがあり、本ウェブログや上記リンク先のウェブサイトにおいて、当該番組のタイトルは記しておりませんので、あらかじめご了承ください。
また、ここに記した内容は本ウェブログ管理者が視聴した結果感じたことなので、他の方の所感や、当該作品制作サイドの意図と異なる場合があります。

【魔法つかいメインのシンデレラ】
あるところに、魔法つかいが住んでいました。お城で舞踏会が行なわれる日の夜、その魔法つかいが空を飛んでいると、ある家でほぼ無報酬で長時間労働させられている女性を見つけました。魔法つかいがその女性に声をかけてみると、「他の家族はみんな舞踏会に行ってしまい、留守の間に家の中の片付けをするよう指示された」とのこと。話の内容を聞いて堪忍袋の緒が切れた魔法つかいは、魔法つかい以外の人に魔法を見られてはいけないのにもかかわらず魔法で家の片付けを済ませてしまいました。
とりあえず女性をその日の労働から解放することに成功した魔法つかいは、舞踏会へ参加するためにほうきで飛んでいってしまいました。
「掃除させられているということよりも、舞踏会へ行かせてもらえないことを嘆けばよかった……」
シンデレラと名乗るその女性は、その後何もすることがなくなってしまったので、おとなしく姉たちの帰りを待つことになりましたとさ(完)。

【第二十九話】
過去にもいろいろな「シンデレラ」を見てきましたが、同じ話でも誰をメインにするかで物語の印象が変わります。今回は、通常版「シンデレラ」の脇役が盛り上げていくスタイルの話。通常版では「シンデレラ」がウルトラハッピーになり、正義が勝つというのが一般的なところ、今回は「自分の家族を助けたい」ということでみんながハッピーエンドになった話だと考えます。
ただし、本来のターゲット層に当該回を見せていた保護者の方々は、馬車の登場でウルトラはっぷっぷーになったかもしれませんが……。

【最新・花さか爺さん】
欲張り爺に連行され埋蔵金探しをさせられるが、任務に失敗し存在を消されてしまった犬のシロ。生まれ変わりの木でつくった臼で餅をつこうとするが、石ばかり練成されるため全てを破壊されてしまい、灰だけが残る結果に。
欲張り爺にシロや臼を貸したことを後悔する正直爺が持ち帰った灰には桜の木に花を咲かせる特殊能力があることが判明したが、欲張り爺は魔法の杖を振りかざして桜を満開にさせただけでなく、周囲の花々も満開にさせることができたため、その様子を目撃した殿様は欲張り爺にほうびを与えることにした(完)。

以上、「花のプリンセス」さんからだめ出しをくらいそうな話でした。