新潟のBRT

2015年9月から運行が始まった「萬代橋ライン」は、新潟のBRTという名目で運行されています。
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こちらは新潟駅前のバスターミナル。しかし、新潟のBRTはここに発着しません。
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BRTということで?専用ののりばが整備されています。しかし、本格的なBRTとは違い改札機等のない普通の乗り場。

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こちらがBRTの快速運用で使用される連接車。
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日本のバスに設置されている右側面の非常口がない代わりに、セーフティハンマーと天井非常口が設けられています。

……とここまで書いてきましたが、新潟BRTの”R”の字があるのはこの快速便のみ。

  • 本来、BRTはBus Rapid Transit(バス高速輸送システム)の略です。

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同じ区間を走行するほとんどの便は、基本的に普通の路線バス車両にBRTマークを取り付けただけのもの。また、快速便が停車しない途中の停留所にも停車するので、途中乗降客がいない場合に限り”R”の字が復活します。

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主要なバス停にはこのような情報表示器がありますが、それ以外のバス停はBRTシンボルが掲出されただけの「普通のバス停」。

2016年8月の時点では事実上、複数系統の重複区間におけるバスの「団子運転」を解消し運用を効率化するための施策であり、BRT専用レーンやBRT優先信号等がないことを考えると、系統再編や連接車の導入といった施策自体は興味深いのですが、BRTを名乗るのは少し早すぎたのかもしれないように見えました。