たまには昔に戻ってみる

現在、熊猫に取り付けてあるマルチスパークアンプMSA(商品名)。しかし、ずっと使い続けているとその恩恵を忘れてしまいがち。そこで、一度この装置を無効化して昔のことを思い出してみることにしました。
twinair

メーカが提供している結線図を見ると、欧州車用のMSAはコネクタを外すだけで取付前と同じ状態になると記載があります(日本の国産車用は戻し用のコネクタに差し替える必要があるそうです)。
msa
そのため、今回のテストは単にコネクタを外すだけで実行できました。
ただし、この熊猫は同社の昇圧回路V-UP16も装着してあり、そちらは切り離していないため、完全な標準状態ではないことに注意する必要があります。

運転した際のインプレッションに触れる前に、MSA使用の有無による音の違いを聞いてみます。

(1)MSA不使用時の音

(2)MSA使用時の音

両者を比較すると音色は変わらないものの、「ダダダダ……」という音の一発ごとの密度に差があるように聞こえました。

使用時の感覚は普段使いでだいたい把握しているので、MSAを不使用の状態にして自動車専用道に合流してみました。もちろん、本線速度を維持して走行するのに支障はありませんが、合流加速など瞬発力を要する場面でパンチの不足を感じました。
次に、一車線の山道(峠道ではない)を登ってみました。もちろん、坂を登れないということはありませんが、上り急カーブで減速してからの再加速がかなり低加速度になってしまいました。

以上、多少高負荷となる場面を選んでテストしてみましたが、当初の予想どおり「ここぞ一番」という場面での力強さに差を感じる結果となりました。一方で不使用時の穏やかな盛り上がりも捨てがたいものがあり、どちらか一方に絞るのは難しいところ。
ということで、MSAなどの後付けデバイスはある程度の効果があることを再確認することができましたが、万能でないということも見えてきましたので、今後は制御のマッピングを変更するデバイス等を使用することも検討することになるかもしれません。