勝手にSDC~動物が見守る?洋館

レッサーパンダで有名なほか、再整備され注目度が上がった「日本平動物園」に隣接して建っている建造物の話。


旧エンバーソン住宅

  • 1904年、現在の静岡県静岡市西草深町に宣教師であったEmberson氏の住居として建設された
  • 1986年に当時の静岡市が所有者から建物の寄贈を受ける
  • 日本平動物園付近に移築ののち、1987年4月から一般公開開始
  • 2009年に静岡市の指定有形文化財に指定される
  • 文化庁の登録有形文化財22-0011号として登録されている?建造物
  • 静岡県静岡市駿河区
  • 土曜日、日曜日、および祝日の午前九時から開館、自動車利用の場合は日本平動物園の有料駐車場(610円/回)が別途必要

全体の雰囲気が洋風でありながら瓦屋根となっているなど、和と洋が融合したデザインの外観を持っている建物です。現在の場所へ移転する以前から厨房や使用人の居住スペースであった部分が撤去されているため、今の姿は建設当初のものとは異なります。

玄関前に、文化庁の登録有形文化財に登録されていることを示すプレートがありますが、これに触れている資料がほとんど見つからないほか、2016年12月現在、文化庁の「国指定文化財等データベース」(クリックまたはタップでWebITKを離れます。また、新しいウィンドウ・タブで開きます。)でも表示されないため、当方で現在の状況は確認できていません。


二階の一室。移築ということもあり、内装の壁は塗りなおしされているためか、リフレッシュした洋風古民家といった印象を受けます。

別の一室には当時使用されていたと思われるベッドも置いてあります。


特徴的なサンルーム。廊下のように見えますが、隣室との間しか行き来できない(出入りできない)構造です。

外に見えるのは動物園。


一階・二階ともに、煙突を囲むように暖炉が設置されているのが特徴です。

場所がわかりにくい上、近所の人が徒歩か自転車で訪問するのでなければ公共交通機関等の運賃、または動物園の駐車場代を払う必要が出てくることもハードルになる可能性がありますが、所在地からもわかるように「旧マッケンジー住宅」は比較的近くににありますので、両者を合わせて訪問してみてはどうでしょうか?