新たなる計画


数ある「計画」のうち、本当に効果があるのか疑わしかったフード裏装着用の部材。「こんなもので低周波を消せない」「こんなところに『計画』して何になるのか?」と思っていたため手をつけていなかったものですが、ある程度の確証を得たので計画を実行に移しました。

計画を実行に移した根拠は、この実験。
【フードを閉めた状態でエンジン始動】

【フードを開けた状態でエンジン始動】

この録音だけでは判断しにくいかと思いますが、フードを開けた場合に「タタタタ」いう音が相対的に減っていることに気づきました。フードを開けたということは、音が外に漏れやすくなっているはずなのですが、実際は車内で聞こえる音が減少する。つまり、この音を減衰させることができれば計画が成功する可能性が高まるのです。


熊猫のフード裏インシュレータを外し、鉄板部分にこのシートを貼り付けます。

車体側に押し当てて型を取るのは大変なので、インシュレータの外形をトレースすると楽に作業ができます。
この際、シート表面は導電性なのでバッテリ端子に触れないよう注意する必要があります。


シートの中央から外側に向けてきちんと貼り付けた状態。熊猫の場合、かなりの端材が発生しました。

一度インシュレータを仮あてすると空間にゆとりがあることがわかりましたので、このシートを三重に貼ってみました。


本来、アルミガラスクロステープできちんと端部を固定することになっていますが、熊猫の場合はインシュレータを戻してクリップできちんと固定することにより、確実な固定をすることができます。

作業後の状態。

聞いた印象は、フード開のときの音に似ているように感じました。

この状態で走行するとどうでしょうか?
確かに、前方から聞こえる「タタタタ」音は相対的に減りました。一方で施工前から想像していたとおり、ロードノイズが目立つ路面では改善感に欠ける結果となりました。

ということで、今回の計画はタイヤや路面を選ばないと相乗効果を得にくいものであると判断します。