XPERIAの「ミュージック」用プレイリストを作成する

通常、XPERIAの標準音楽ファイル再生アプリケーションである「ミュージック」でプレイリストを用意するためには、アプリケーション内で曲を拾い集めて新しいプレイリストをつくるか、またはメーカ提供の外部ソフトウェアを用いることになるかと思います。
しかし、前者は面倒な操作になりますし、後者は「それだけのために外部ソフトウェアを用意したくはない」「自分はiPodも持っているので、2系統のリスト管理はしたくない」などの理由により避けたい場合もあるでしょう。

そこで、手動でプレイリストを用意することを試してみました。
(ここでは、「九州新幹線全線開業記念BGM」(OGCD-0003)を例に説明します)

【テストする前に】
「プレイリストと(単独の)アルバムの曲順・曲数が同じで、かつトラック番号のタグを正しく設定している」場合は以下の手順を試さなくても「アルバム」単位で表示させることによって、プレイリストと同様の結果を得られます。

(1)XPERIAに転送したい音楽ファイルを準備する
MP3形式でも、FLAC形式でもいいので、XPERIAで対応している形式のファイルを作成します。

(2)プレイリストファイルを準備する

このような形式でプレイリストに含めたい音楽ファイルを記述します。

  • 1行目に#EXTM3Uを記述
  • 2行目以降、音楽ファイルは1本につき2行にわたって記述。

    #EXTINF:(再生時間[秒]),(タイトル) – (アーティスト等)
    (ファイルのパス)

  • 以下、プレイリストに含める曲数分同じことを繰り返す。
  • ファイルの拡張子は.m3u、また文字コードはUTF-8で保存する。

【2017年3月18日追記】
この例で(ファイルのパス)の先頭にスラッシュ(/)をつけた場合、XPERIAの「ミュージック」では問題が発生しませんが、foobar2000のプレイリストとして再生すると”Object not found”エラーが発生します。プレイリストとファイル本体を同じフォルダに入れる場合は、他のアプリケーションでも再生できるようスラッシュを入れないほうが好ましいと考えます。
【追記ここまで】

【2018年1月7日追記】
プレイリストを1か所にまとめて置く場合は、音楽ファイルの場所を絶対パスで保存します。
他のウェブサイトやウェブログ等でも紹介されていると思いますが、近年のXPERIAの場合、たとえば、内蔵ストレージのフォルダ”Music/asd”内にファイル”qwe.flac”を保存するときは
/storage/emulated/0/Music/asd/qwe.flac
として保存します(以下は、この方法で書き直した例を示します)。

【追記ここまで】

【2021年9月16日追記】
プレイリストを音楽ファイルの入っているフォルダから1つ上のフォルダに置く場合は、相対パスを記述してもプレイリストとして機能します。たとえば、内蔵ストレージのフォルダ”Music/asd”内にファイル”qwe.flac”を保存するときはasd/qwe.flac(先頭にスラッシュはつけない)と記述し、そのプレイリストをフォルダ”Music”に置きます(以下は、この方法で書き直した例を示します)。
プレイリスト記述例
【追記ここまで】

しかし、完全な手打ちだけでこれを作成するのは大変なので、可能であれば自分でツールを作成してから自動的にこの処理をさせるのも手です。
当方ではiTunesベースでのプレイリスト管理をしているため、”iTunes Music Library.xml”を解釈してFLACファイル作成とm3u形式プレイリストを同時に作成できるツールを自作して使用しています。

(3)音楽ファイルとプレイリストファイルをXPERIAにコピーする

その際、音楽ファイルのコピー場所とプレイリストファイルで記述した音楽ファイルの場所が一致するように注意する必要があります。

こうすることにより、プレイリストとしてこれらの曲を参照することができるようになります。

なお、2016年12月現在において、この方法で作成したプレイリストをXPERIA本体で再編集することはできないようなので、XPERIAを外に持ち出す前に作成した内容が正しいかどうかチェックすることを推奨します
【2021年9月16日修正】
なお、この方法で作成したプレイリストは、端末にテキストエディタなどが導入されていれば、外出先などでも修正することが可能です。
テキストエディタの例
また、XPERIAの「ミュージック」で構文の誤りを修正することはできませんが、プレイリストが音楽ファイルを認識していればファイルの追加や削除、再生順の変更などを行なうことが可能です。
「ミュージック」で編集の例