熊猫の排気管交換


最初は「二本出し」ということで走り屋的なイメージがあり躊躇していた、Panda用の社外品マフラー。一方で「音が静かになる、整う」という話も聞かれるようだったので、思い切って装着してみることにしました。


同製品を取り扱っている、こちらのお店に装着を依頼。


こちらが実際の装着イメージとなります。

横から見ると、思っていたほど排気管が路面とのクリアランスに影響を及ぼさないことがわかります。


そのため、「本格的なPanda 4×4ごっこ」をしない限りは常識的なサイズの車止めなどを含め干渉しないので、安心して使用することができます。


一方で、下から排気管を覗いた図。実際は細長く伸びている排気管の後ろ半分を取り替えるだけなので、消音器本体はそのまま流用することになります。二股に分岐する前にやや太くなっている部分がありますが、どうやらここが性能を決めるためのカギになっているようです。


車両によっては、使用過程において排気管を吊るための部品が車体と干渉し、排気管の長手方向振動で接触音が発生する場合があります。

この現象が発生した場合は恒久的な対策を検討する必要がありますが、応急的には耐熱性や難燃性のある詰め物でカバーする方法が考えられます。

また、結束バンドで吊りゴムを縛り取付位置を下げる方法も考えられますが、恒久的にはマフラー取付ステー先端を車両に合わせて5から10[mm]程度切り詰めると確実な効果が得られると思います。

では、実際に走行させるとどうなるのか?

正直なところ、街中を普通に走らせるだけではほとんど変化がないように感じられます。しかし、登り坂などで少しアクセルペダルを強く踏み込む必要が生じる場面ではよりスムーズにエンジンの回転数が増加し、力強い走りを味わえるように思います。これは、同社が提供しているECUチューニングを施工した熊猫でも感じることができたため、本排気管単体でそれなりの効果が出ているものと考えます。

また、排気音を含めた原動機系の音に多少のローカットが入り、低域のこもり音が低減されるため、エンジンが原因の疲労感減少につながっているようにも思えます(その分、タイヤから伝わる低周波音がより目立ちますが……)。

決して安価な品物ではないため「予算の範囲内で」という前書きがついてしまいますが、「快適なPanda」を目指す場合は本装置の装着を検討してもいいのではないかと考えます。