自分の心に素直な「フレンズ」たち

「いちご坂地方」に住むウサギさんたちが繰り広げる物語について最近触れていませんでしたが、たまには……ということで。

ウサギさんとリスさん、ライオンさんは移動店舗「キラパティ」でココさんの大好物をこしらえながら互いの気持ちを近づけ、気まぐれな?ネコさんとやさしさのイヌさんもお互いのしたことによって第三者にウルトラハッピーな気持ちが伝わったのを見て「互いに面識がある」レベルからの飛躍を果たしました。

その後、小動物をボールで捕まえて「ゲットだぜ」と言っていそうな人(現実社会では専用のアプリケーションを導入したスマートフォンで仮想的に捕獲が可能だが)に大熊猫のクッキーを差し上げて「大好き」な気持ちを伝えるための後押しをしたり、表情一つ変えずに「ファンクラブ」活動する人たちにフェレット、ではなくハリネズミのタルト(食品)を差し上げてフレンズたちの気持ちを理解していただいたりしていました。

「いちご坂地方」のフレンズたちは時々けもののような格好をして、他の住民たちの笑顔の源となるエネルギーを奪う者たちと戦ったりすることもありますが、基本的にのけ者がいないというのは重要なポイント。もちろん、得意なことと苦手なことは各自で異なりますが、これも個性。苦手を克服しようとする努力も大切ですが、個性を否定しないというのは大事なことです。
この春の「ドリームスターズ」映画でいちご坂のフレンズたちが「魔法界地方」や「夢ヶ浜地方」にも行く描写がありましたが、そういう点ではそちらの住人たちも基本は同じはず。

今期も一話ごとにきちんと主張が含まれていることは承知していますが、今までのシリーズと比べて描写の重みが軽減されていることもあり心の揺さぶり度合いが減少したためか、「いちご坂地方」の話について書く機会は以前よりも減るかと思います。しかし、今後も「伝説の~」シリーズのよき伝統が守られると信じているので、もうしばらくの間話の展開を見守っていこうと思います。