除電か、消磁か?そうして、清掃。

過去にも一度触れた話題であり、また最も信じるのが困難だった「CDの消磁」。

しかし、思うところがあり「消磁器」を導入したので、その印象を軽く記載。

向きが関係するかどうかはわかりませんが、ディスクのレーベル面を上にして一回、記録面を上にして一回の計二回処理。念のため、帯電防止効果のあるクリーニング液を用いて汚れているレーベル面の清掃も実施してみました。

以下、本当にディスクが「消磁」されたかどうかを検証する手段を当方では持ち合わせていないので、本装置による処理を「消磁操作」として記載します。

消磁操作前に吸い出したものと消磁操作後に吸い出したものでは、音の鋭さや安定性に一定の変化があるように感じました。しかし、お約束の「環境によっては効果を感じにくいこともある」のも事実。実際、音の傾向の変化が多かったものと少なかったものがありました。
また、1枚だけ「清掃のみ実施し、消磁操作を忘れた」まま吸い出したものがありましたが、それで得られた結果は「低域が余り充実していなく、眠い音」だったので、消磁操作による何かしらの変化のほうが除電に比べて音の傾向の変化におけるウェイトが大きいのかもしれません。

「どの施策がどの程度効果を発揮するか」を検証するつもりはなかったので消磁操作と清掃・除電を同時にやってみましたが、実はこの後にもっと大きな効果のある施策が待ち構えていたのです。

それは、吸出しドライブのレンズクリーニング。

当方の吸出しドライブは導入してから数年経過しており、また「レンズクリーニングはレンズにキズをつけるのでよくない」という意見から実施せずにいましたが、今回乾式クリーニングを実施した結果、音のバランスが好ましいと思う方向に変化(ディスク信号面の清掃も大きな変化があったので、信号面と相対するレンズの清掃も効果があるのは納得できます)。どちらかというと、低域の充実化が図られました。

念のため、音の傾向が露骨に出る?自動車音響装置で吸い出したものを聴いても「低域が出ない」「高域がうるさい」などの現象は感じませんでした。

ということで、ここまで数年にわたりはまってきた「CD吸出し沼」からは、「消磁操作+除電+ドライブ清掃」のコンビネーションで抜けられそうな感じです。