STM10以外の選択肢(XPERIA用マイク)

【2019年11月13日追記】
本体の3.5[mm]ジャックが省略されたXPERIAや、XPERIA 8などのように本体にノイズキャンセリング機能がついていないXPERIAでは、本記事に登場する機器を使用できないので、ご注意ください。
また、将来的にUSB接続可能でステレオに対応したマイクロフォンが上市される可能性もあります。

近代のXPERIAを所有している方の特権?である「ステレオマイクロフォンSTM10」の使用。その他の機器では5極のミニプラグに対応していないため使用できないのが理由です。
一方で、XPERIA XZ世代の機器と組み合わせて使用すると、なぜか記録された音声がローカットされてしまう事実もあり、生録に向かないケースも発生します。

そうなってくると、「STM10以外の機器で、できればXPERIA以外の機器でもステレオ録音に対応できる環境」の構築を考えたくなってきます。果たして、よい施策はあるのでしょうか?

調べてみると、iPhone等のLightning端子に接続するタイプのステレオマイクロフォンは何種類か出ているようです。しかし、Androidベースのモバイル機器に対応するUSB接続の機器を見ても、当方が調べた範囲ではモノラル対応の機器ばかり。音声記録できるアプリケーションも、当方が調べた範囲ではモノラル対応のものばかり。

そうなると、XPERIAにおけるステレオ録音の選択肢として

  • 素直にSTM10を使ってステレオ録音
  • MDR-NC750等のノイズキャンセル用イヤホンを使ってバイノーラル録音
  • 何らかの方法でUSBオーディオインターフェースを接続し、そこへ(普通の)ステレオマイクロフォンを接続

が考えられます(端末本体のマイクロフォンを使用する方法もあるが、ここでは省略)。

この例の前二つは3.5[mm]ジャック経由での記録となるため、ローカットが入ってしまいます。また、MDR-NC750も音声出力は「日本オーディオ協会」が定義する「ハイレゾ」領域の再生に対応しているものの、ノイズキャンセル用についているマイクロフォン部で記録した音声はおおよそMDR-NC31EMと同等に聞こえます。
残るはオーディオインターフェースを接続・認識させる方法になりますが、これも正式な方法が見つかりませんし、それ以前に追加の機器を持ち歩くくらいであれば「リニアPCMレコーダ」等の録音専用機を準備したほうがスマートです。

ということで、現実的には制約事項の範囲内でSTM10を使うしかなさそうです。

一部で見かける「イヤホンの5極~3極変換アダプタ自作」の内容を活かして「ステレオマイク接続用の5極~3極変換アダプタ自作」を試してみたいところですが、肝心の5極プラグが部品として販売されていないのが最大のネックでして……。