熊猫の「野生解放」

二気筒エンジンとともに駆けめぐる大冒険! Fiat Panda
「大熊猫、出発の時間だ。最初から野生解放で行くぞ。出し惜しむな!」と言いながらPandaを走らせた場合、何が起こるのでしょうか?

まず、思い出してほしいのがこの表。
Fiat Panda (Twinair搭載車)の速度・変速段・エンジン回転数の関係
以前も紹介した、速度と変速段の選択によるエンジンの理論回転数を記した表です。

1速でそのまま野生解放(エンジンパワー全開)しようとしても、40[km/h]付近からレブリミットがかかり失速します(失速しますが、それは自分自身を守るための反応なので、決して「ポンコツ」ではないのです)。その状態から2速にシフトアップしても、エンジンの回転数が半分に落ちるまでクラッチがつながってくれないため、さらに失速します。

なので、本線合流などで野生解放する必要がある場合でも25[km/h]から30[km/h]くらいの間に2速へシフトアップすればクラッチがつながるまでの時間を短縮でき、また2速の守備範囲の広さを活かして加速するとスムーズに走れると思います。
ちなみに、Twinairエンジンを搭載したPandaの0~100[km/h]加速時間は約11.2秒とのこと。絶対的には速くありませんが、普通の生活をしている限り必要十分だと思います。

なお、「野生解放」を試みた場合は「サンドスター」ではなくBenzinaを普段以上に消費してしまうのでご注意ください。