バンコクのBRT

こちらのBRTは、連接車ではない車両を使用していますが、ちょっとした特徴があるので、それを含めて簡単に紹介します。
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まず、こちらのBRTに乗車する場合は、事前に乗車券を購入し、停留所の自動改札機を通過する必要があります。(降車時も、停留所の自動改札機を通過する必要あり)

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乗車券は、日本国外の都市交通でよく見かけるICカード式。入場時は改札機にタッチし、出場時は改札機に挿入することで回収となります。それにより、片道乗車券のような使い方でもICカードの利用が可能なシステムです。

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始発の停留所は空調完備で、次の便を待っている間も快適に過ごせます。

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中間の停留所はプラットホームだけが見えますので、線路のない駅のような雰囲気です。ここで、プラットホームの位置がかなり高いことに注目してください。

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ここが最大の特徴ですが、このBRTは停留所にプラットホームを設けることによって、ステップレスを実現しています。

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車内から見ても、出入口の位置を高くすることによるステップレス化で、通常のノンステップバスと比較してフラットな部分が多く、日本の新交通システム(中量軌道)に似た印象を持ちます。

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BRT専用車両を外から見ると、乗客用ドアの位置が通常のバスに比べて高い位置にあることがわかります。また、左右両側にドアがあるのも特徴です。さらにいうと、プラットホームとの間隔を一定に保つため、停留所では前輪前にあるガイド用車輪をはり出させ、「そこだけガイドウェイバス」となります。

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BRTでもう一つ欠かせないのが、道路と信号のシステム。BRT専用信号が用意されている場所があります。

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当然、BRT専用レーンも用意されていますが……あまり守られていない場所もあるようですね。それでも、信号のない区間は最高速度60km/hで走行しますので、それなりに速さを感じ取れます。