自分で確かめよう!

昔からよく言われているのが、「イタ車はよく壊れる」といううわさ話。
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これは、188Puntoのスタータギアとかみ合う部分のギアですが、時々空振りした結果、一部が削れてしまった図です。販売店でも同車種でその症状が発生することは把握していたらしく、音を聞いただけですぐに代替品の手配をしてくれました。

では、本当に信用できないものなのでしょうか?

確かに、当方の188Puntoでは
■エアコンのコンプレッサを交換しました。
■前述のとおり、スタータ関係を交換しました。
■常に負荷がかかったような音が出るようになったCVTを載せ替えました。
■交換したばかりの補機駆動ベルトがプーリの山を一つ飛び越えて、切れかけたことがありました。
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■燃料ポンプ付近から燃料が漏れるようになったので、ポンプを交換しました。
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幸いにも、最後の一つを除いて保証の範囲内で作業していただいたので、出費自体はさほどでもなかったのですが、普通の人はこれを聞いただけで敬遠するかもしれません。

しかし、ここで大事なのは、異変にすぐに気づき、手を打つこと。「なんとなく変な音がするけど、動くから大丈夫だろう」と思い、何もしないでいると、それが致命傷になることもありえます(時々、ブレーキを引きずる音を立てながら走っている自動車を見かけますが、本人は気づいているのでしょうか?)。
ベルトの件では、「もう少し走れるだろう」と思わず直ちに停車させたために「切れかけ」で済みましたし、燃料ポンプの件もドアを開けるなり「Benzinaの匂いがする!」(benzinaは、イタリア語でガソリンを指す。ちなみに、gasolioは軽油)と気づき、漏れたガソリンを吸い取りながらそのまま販売店まで最徐行で直行した結果、最小限の被害で済みました。

普通なら手放してしまいそうなシチュエーションだと思いますが、それでも絶対の信用を寄せていたのは、なぜでしょうか?

それは、「原因がわかって、必要な対策をした」から。「なぜそうなったかはわからないが、とりあえず壊れている部品を交換して使用できるようにする」対処だけで終わっていたら、信用はできなかったでしょう。
だからこそ、
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こんな林道まで出かけてみたり、
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国道だけど、まず間違いなくレッカーが来てくれないような峠道も利用したりすることができました。

自分で所有し、自分で走らせているからこそ、車両の状況を把握することができますし、最大限の信用を置くことができるのです。これは、ウェブ上の書き込みレベルでは伝わらない事実(なので、本記事の意図を伝えるのも難しいかもしれませんが)。

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熊猫も、期待にこたえる活躍をしてくれるものと信じています。