大阪市内にある動物園。高層ビルが立ち並ぶ光景を知っている人がこの動物園のことを想像したとき、どのようなものを思い浮かべるのでしょうか?
(以下、画像多めのページとなります。従量制の通信料がかかる環境でごらんの方はご注意ください。)
【おことわり】
2018年1月にアジアゾウ「ラニー博子」が人々の思い出の中に残る存在となったり、2019年10月に南方系のコアラ「アーク」が繁殖のために出園したりするなど、投稿時点から状況が変化しているので、あらかじめご了承ください。
また、2021年4月からは園の所有、および運営母体が地方独立行政法人に変更されました。
大阪市天王寺動物園
- 1915年に、大阪市東区(現在の同・中央区)から現在の場所へ移転し開園
- 1965年、1987年に敷地を拡大
- 大阪府大阪市
- 通常時は月曜日以外の午前九時半開園、入場料は大人500円
「新世界ゲート」から反時計回りに見ていくと、「アジアゾウ」のいるエリアが見えてきます。
このゾウ、実はこのような場所に住んでいます。まさに「都市に住むゾウ」。
このエリアに設置されている「見張り台」。これは単にアジアの熱帯雨林地区の雰囲気を盛り上げるためのものではなく、「ゾウとヒトの生活圏が隣接し過ぎてしまったために、ヒトが生活するための『ゾウの見張り台』が必要になっている」という問題を示すための展示物になっています。
また、このような掲示物も動物たちのいるエリアで見ることができます。ヒトと動物が置かれている現状を知ることも大切なことなのです。
続いては、「鳥の楽園」と呼ばれる、フライングケージ内部で鳥たちを直接観察できる施設。
遠景からも、このケージが大規模であることが伝わってきます。
こちらも「都市に住む鳥たち」といったところ。
遠くにいる鳥たちがよく見えるよう、双眼鏡などの器具を持ち込んで観察するのもいいでしょう。
2017年12月現在、日本国内にある「コアラ舎」8か所のうちの一つが、この動物園にあります。こちらの特記事項として、コアラが室内にいる際は写真や動画による記録をしないよう指示されているので注意しましょう。
この日は外に「コアラ」がいました。
ただし、いる場所は相当高いところ。室内にいる場面しか知らないと意外なほど高所にいるので驚きます。こちらもまた、双眼鏡を使って観察したいところです。
「アライさん(仮名)は『夜行性動物舎』におるのだ!できれば、ここから外に出たいのだ!」
……と言っているかのような行動を見せていた「アライグマ」(なんとか写真機の感度を「野生開放」して記録)。奥の扉と手前の透明窓の間を何度も往復していました。
ちなみに、この「夜行性動物舎」では「キーウィ」の生体も見ることができます(こちらは本当に暗い場所なので画像はなし)。
続いてはお待ちかねの?ペンギンエリア。こちらでは「フンボルトペンギン」と「キングペンギン」を観察することができますが、網囲いの外から見ることになります。
給飼時は、エサとなる魚を丸呑みする姿を見ることができます。
このへんでヤギの紹介を入れておきましょう。
この動物園にいるのは「ミミナガヤギ」。その名のとおり、長い耳が特徴的です。
こちらのヤギ、ではなくキリンはアフリカサバンナをイメージしたエリアにいます。
後ろの高層ビルを除けば、この風景はまさに「さばんなちほー」、または「携帯できないサバンナ」。
*サバンナ地方は単なる平原ではなく、木々が生えていたり平原になっている場所があったりするなど様々な要素が含まれています。
遠景でも、このエリアはかなり広くとられていることがわかります。
この動物園のよいところは、「熱帯雨林エリア」と「サバンナエリア」の周辺通路を木々や植物で囲っているところ。都市部にある動物園であることを忘れさせてくれます。
サバンナエリアを「新世界ゲート」側から時計回りに移動したあとに出会えるのが「ジャガー」。展示場所正面が透明板となっているので、木に登ったり泳いだり狩りをしたりしなければならない?ことに対応した体つきをじっくりと観察することができます。