琵琶湖のほとりにある博物館の話。
滋賀県立琵琶湖博物館
- 1996年に開館
- 琵琶湖を多角的に知るための各種資料を展示
- 滋賀県草津市
- 原則として月曜日以外の午前九時半に開館、入場料は大人750円
以前、本ウェブログで「滋賀県には琵琶湖と~しかないのか?」(新しいウィンドウまたはタブで開きます)という表現を用いたことがありますが、一度ここを訪問すると、逆に「滋賀県に琵琶湖があることを誇りに思ってよい」と考え直せるくらい琵琶湖のことを深く知ることができるのが、この博物館です。
琵琶湖
- 日本では唯一、世界的にも数少ない古代湖の一つ
- 法律上は一級河川として扱われている
- 「琵琶湖大橋」が架かっている周辺を境に「北湖」「南湖」と呼ぶことがある
- 滋賀県
「古代湖」とは、おおよそ十万年以上存続している湖のことを指します。つまり、琵琶湖は少なくとも十万年以上の歴史を持つ湖。
地質的にも、生態学的にも、そうして周辺に暮らしていた人たちの生活ぶりという面でも興味深いものがあります。そんな各種資料(中には複製模型もあります)を展示・紹介しているのが、この博物館の主な構成要素。画像は掲載しませんが、現地で見るだけの価値は十分にあると思いますので、訪問された際は時間をかけて回ることを推奨します。
さて、この施設には水族館の様式で水生物の生体展示をしているエリアがあります。
建物の外周には外部光を取り込み、また野鳥にも(夜間は防鳥ネット等が必要という意味で)「認められた」水槽が配置されています。
展示されているのは、琵琶湖の固有種とされているものなど、琵琶湖に生息している生き物が主体なので、水槽のテーマは種類や生態別で紹介されているものが多くなっています。
たとえば、「コアユ」の紹介文はこのとおり。水産資源として活用されていることがわかるような紹介となっています。
これも「食」という観点から琵琶湖と水産資源を結びつける展示物。
施設内には「保護増殖センター」もあり、動物園・水族館の重要な役割のひとつである「種の保存」についても活動していることがわかります。
(念のため画像を一部加工しています。ご了承ください。)
また、琵琶湖とゆかりの深い生物以外に、琵琶湖と同じ「古代湖」であるバイカル湖等の生物も展示されています。
淡水域に生息するアザラシとして有名な「バイカルアザラシ」などの行動を観察することもできるようになっています。