神戸の人工島にある「王国」の話題。
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神戸どうぶつ王国
- 2006年に「神戸花鳥園」として開園
- その後、2014年に「どうぶつ王国」として再開園
- 兵庫県神戸市
- 原則として木曜日以外の午前十時に開園、入場料は大人1,800円
途中で運営会社が変更になってリニューアルオープンしている施設ですが、各所に当初の名称で運営していた時代のものが残っているのが特徴。また、一部の生き物を除いて身近な距離で行動を観察できるようになっています。
一部で「動かない」という先入観が広まっている「ハシビロコウ」。実際はそんなことはなく、しばらく観察していれば「きちんと動く鳥」であることがわかります。
このハシビロさんが見つめる先には、何かあるのでしょうか?
同じ池では「モモイロペリカン」も群れで見ることができます。
池のほとりに目を移すと「サーバル ヲ ハッケンシマシタ」状態に。
その隣に目を移すと「フェネック ヲ ハッケンシマシタ」になります。両者ともにあまり目立たない場所での展示になっているので、注意しないと見逃してしまうかもしれません。
今回訪問した日は「仔ビント」こと、「ビントロング」の子(赤ちゃん)のお披露目会が開催されました。
開始前から大勢の人が会場に集合していました。
時間になると、奥からビントロングの親子が登場。解説中の姿を見ると、親子ともに担当のキーパーさんになついているようです。
樹上棲なので、子の状態であっても木の上に登ります。大きな親も枝の上に登ります。
三つ子が揃って枝の上にいる図。
こんな場所に行くこともできるようです。
向かい側で「『熊猫』といえばボクなんだけどなぁ……」と言いながらビントロングの姿を見ている?のは神戸のRed Panda。
*日本ではビントロングを「熊猫(くまねこ)」と呼ぶこともあるようですが、中国語では「熊狸」といいます(参考:ビントロングはネコ目ジャコウネコ科の生き物)。
舌を出している場面を見かけることが多かったので、風通ししている屋内とはいえ、比較的暑さに弱い彼らにとって暑い環境なのかもしれません。
この施設でも、いつもの格好で寝てしまうRed Pandaの姿を見ることができるようです。
これまた目の前で行動観察することができるようになっているのが「オグロプレーリードッグ」。
時間帯によって座っていたり、うつ伏せになっていたりするなど様々な様子を見ることができます。
そんなプレーリーさんの様子を周囲から見ている?のが「ピューマ」。
足裏の肉球を見られるのは、このように横になっている間だけ。「また寝ている」とがっかりするのではなく、チャンスだと捉えると見る目が変わると思います。
その他、この施設では大型の生き物として「アメリカクロクマ」などの姿も見ることができます。
痒いところに手は届かないので、足を届かせようとしている「ケープペンギン」。
その中には、換羽中の個体もいました。
ところで、年に一度換羽することを知らない人からは「毛が抜けてしまってかわいそう」「子どもから大人になる過程」という声が聞かれることもあるようです。しかし、これは羽の防水・防寒といった機能を維持するために必要な「イベント」であり、また生命維持に必要なものを一時的に失うということで(野生では)命がけの行動となるので、見かけた際は静かに見守ってあげたいところです。
いつもの「アカカンガルー」。日陰で休んでいるとはいえ、脱水症状には注意が必要とのこと。
「カピバラ」や「マーラ」を間近で観察できる場所もあります。
この施設で見られる霊長目の生き物たち。
「コモンマーモセット」が「外出中」のときは、園内の樹木上にいたり、木々の間を駆け回ったりする行動を観察することができます。
「ワオキツネザル」も、木の葉の中に隠れて様々な行動をしている様子を観察できます。
一方、このLemurは丸まってお休み中。動きはないですが、この様子を見るのも行動観察の一つです。
一見、どこにでもいるように見えるネコですが、こちらは「スナドリネコ」。水中の魚を自ら捕まえて食べるという行動が特徴です。
「スナ」といっても「砂」とは関係なく、「スナドリ」が「漁り」であることを知っていると、名前と習性を同時に覚えることができるかと思います。また、日本国内においては「サーバル」などと同様に「特定動物」として扱われます。
なお、食事は「王国」内のビュッフェなどでいただくことができるようになっています。