一般に、動物園や水族館において「あっ、○○がいた!」と言って満足し、通り過ぎるパターンが少なくないように見えますが、ポイントを絞り目的を持って訪問すると別の見方をすることができるようになります。今回は「食」について。
今回の記事には内容の特性上、一部で生々しい場面を記録した画像が含まれます。該当する部分には念のためモザイク等の処理は入れてありますが、その手のものが苦手な方は続きをごらんになることをお控えいただくこともご検討ください。
(以下、画像多めのページとなります。従量制の通信料がかかる環境でごらんの方はご注意ください。)
冒頭の画像は水族館ではなく、「ホッキョクグマ」の水槽。訪問時、この施設ではホッキョクグマに活魚を与える観察会が行なわれていました。
さっそく水中の様子に気づいたホッキョクグマが水の中へ飛び込みます。
しかし、ホッキョクグマは水中での活動に最適化されていないため、すばやく動き回る魚を捕まえるのは容易ではありません。
そうしているうちに、どうにか大型の魚を捕らえたようです。
小さめの魚であればそのまま口に入れるようですが、大きい場合は食いちぎりながら内臓まで食べていました。
魚を隅に追い込んで、口でキャッチしたときの様子。
なかなか魚を捕まえることができないメスのホッキョクグマと、「がんばれや~」と言いながら見守っている?オスのホッキョクグマの図。
その横では「シロフクロウ」が何かを食べているようです。
「我々は猛禽類なので、こういうものも『いただきます』するのです。」
この場合、園館によっては、エサとなる生き物を飼育してから与える方法と、エサとして加工された状態のものを仕入れて使用する場合があるようです。
「オオアリクイ」が、柵を越えた隣のスペースでアリを探し出している光景。
「オグロプレーリードッグ」や「ベネットアカクビワラビー」が草を口にする光景。
よく見ると、「ジェフロイクモザル」も草を口に含んでいるようです。
草食といえば、「シロサイ」もそれに該当します。
シロサイは英語で”Square-lipped rhinocer”とも呼ばれ、口の形状が掃除機にたとえられる(吸引力もそれなりにあるらしいです)こともありますが、これは地面の草を効率よく食べるための構造。また、この部分が「クロサイ」と異なる部分でもあります。
「アフリカタテガミヤマアラシ」の食事風景。鋭い針毛のイメージが強いのですが、こう見えても草食性です。
さて、いろいろと見ているうちに、「フタユビナマケモノ」がやっと食事をする気になったようです。まずはリンゴ(サツマイモ?)に口を出します。
ナマケモノ「う~ん、こっちもよさそうだな。」
移動はゆっくりですが、体がかゆいときは高速動作に。
次は白菜に目をつけたようですが、移動するのが面倒なのか?横着して手で白菜を引き寄せようとしています。
しかし、引き寄せに失敗。潔く?白菜をあきらめて、近くのニンジンに口を出していました。
ダチョウ「わたしも食べ物をほしいのです!」(口の中には食べかすが……)