2018年9月のBangkok Station。ここに姿を現す車両にも少しずつ変化が見られるようです。
中華人民共和国制造の優等列車用寝台客車が運用に入っています。この画像は電源車なのですが、一方でこれは「客車をある程度固定編成として運用」する意思表示でもあるように見えます。
電源車内部には、近代的な操作パネルや監視カメラのモニター装置などが取り付けられています。参考までに、操作パネル面にあるタッチパネルはSIEMENS製のようです。
二等寝台客車。ドア横に英語表示も可能な情報表示器が取り付けられています。
一等寝台客車は個室式。各客室内にモニタ装置などが取り付けられているようです。
その一方で、日本から譲渡された客車が多数留置されていました。
たとえば、元オハネフ25形300番台客車。本来は電源車とともに使用される前提で製造されたのですが、こちらで発電装置を搭載して後付けの排気管が目立つ姿に変わっているのが、先ほどの客車と対照的です。
座席車も同じように留置されていました。
では、もうこれらの車両が活躍する場面が見られないのでしょうか?
モニタ表示器の運用が始まっている5番のりばに停車中の第13列車。
第13列車に連結されていたのは、ロビーカー(またはラウンジカー)と思われる車両。よく見ると、どこかで見かけたことのある形状をしています。
その隣に連結されている車両を見ると、その推測は確実なものになります。
日本から譲渡された車両が大きく姿を変え、ロビーカーのようなものとして使用されています。この状態になっても「日本国有鉄道」の銘板は残っていました。
寝台客車としての姿は見られなくなっても、このような形で少しでも長く活用されることを期待したいところです。