e-POWERたーのしー?


(フロントグリルの形状から)顔が少し横に広く見えて、(サイドシルプロテクタがついているので)脚が短く見えて、(標準車より)ちょっとずんぐりむっくりな感じに見える、(ボディ補強により)頑丈な体をしているのが、NOTE e-POWER AUTECH SPORTS SPECです。

今のNOTEは「Vモーショングリル」ってのがついてますやんか。その「Vモーショングリル」の内側が青っぽくなって……いないのがNOTE e-POWER AUTECHのしるしです。

ということで、今回は日産自動車の「NOTE e-POWER AUTECH SPORTS SPEC」を運転して感じた第一印象について。

まず、この車両は標準車と比較して異質な部分が多数存在します。たとえば、

  • 持ち込み登録車なので、車検証に寸法や重量等の実測値が記載される
  • 前述のとおり、Vモーショングリルにe-POWERのしるしがついていない
  • SPORTS SPECは車体補強がなされた上で足回り、車両制御などが別ものになっている

みたいなところ。
もちろん、e-POWERとして

  • 液冷系統が、内燃機関用と電動機・主変換器用の2系統ある。リザーバタンクも2組ある
  • 側面のe-POWERバッジが、曲面に沿って曲がっている(レンズの歪みではない)

などの特徴?も見られます。

それを踏まえた上での第一印象は

  • 足回りは、日本メーカの国産車にありがちな柔らかさではなく、締まった乗り心地を提供。ただし、総合的な特性として角は取れている
  • 路面に、タイヤ軸方向のゼブラ標示がなされている場所では、車体が上下に暴れる挙動を感じた。例のリジットカラー(新しいウィンドウまたはタブで開きます)を装着すれば状況が変わると予想
  • ステアリング操作も、相対的にやや重め。特に、アマチュアパイロットパーキングを実践するときは、より重さを感じるかもしれない
    (参考:「プロパイロットパーキング」のプロは、proactiveの略)
  • 車両に慣れるまでの習熟期間や、住宅地などでの低速走行時は、ECOモード一択とすることを推奨。しかし、郊外では速度に乗るためにSモードをおすすめ
  • ちょっとした裏山でも、電気制動をかけながら下ると比較的すぐに満充電となり、その後「エンジンブレーキ」が作動する現象を確認できた

といったところでしょうか?
特に、VCM(Vehicle Control Module)が標準車から変更されたという部分でかなり影響を受けており、標準車のときの運転感覚は、ECOモードを除きあてにならないのが実情です。

定格出力70[kW]、最高出力80[kW]を誇る電動機の特性を自在に操れるようになれば「たーのしー!」と言えるのですが、現時点ではまだその領域に到達できていないので、とりあえず疑問符をつけておくことにします。