佐渡航路とウミネコ

佐渡汽船ときわ丸 甲板
船舶に乗船していて、外を見たら何かが飛んでいる。そんな状況に遭遇したら、飛んでいるものをじっくりと観察するのもいいかもしれません。

ウミネコ/Black-tailed gull
佐渡汽船株式会社が運航する「新潟~両津航路」で見かけたのは、「ウミネコ」。
ウミネコはチドリ目カモメ科の生きものということもあり、この鳥を「カモメ」と認識する方も多いようですが、ウミネコの英語名”Black-tailed gull”にも表れているように、尾羽に黒色の帯が見られるほか、くちばしの先端が黒色と赤色になっているのが、ウミネコの外見上の特徴となっています。
ウミネコ/Black-tailed gull
この航路でウミネコを見かける場合は、集団で飛んでいることが多いようです。
ウミネコ/Black-tailed gull
海上を羽ばたきながら飛んだり……
ウミネコ/Black-tailed gull
滑空したりしながら船舶のあとをついてきています。

ウミネコ/Black-tailed gull
ついてくる理由を調べてみると、どうやら乗客が差し出したり、投げたりするスナック菓子目当てに飛んできている模様。空中で上手にキャッチする様子が見られます。
ただし、一部で海鳥の餌付けに賛否の議論がなされているのも事実であり、航路によっては餌付け行為が禁止されている場合もあるので、実行しようと考えた際は配慮が必要です(2019年11月現在、この航路では運航会社や自治体による制約事項はないようです)。
ウミネコと「ジェットフォイル」
なお、この航路で運航されている水中翼船「ジェットフォイル」には展望できるデッキがなく、また運航中は常時着席している必要があるため、ウミネコの観察をするのは困難です。

ウミネコ/Black-tailed gull
海上からウミネコの行動を観察するという行為が、このような光景を絶やさないために、何をすることができるのかを考えるきっかけを与えてくれるのではないでしょうか?