普段は一日に三往復しか列車が走らない路線ですが、側線に機械保線機器が置かれているようなので、ちょっと観察してみます。
線路下の砂利(バラスト)を突き固める機械(通称マルタイ)。これがあるというだけでも、保線に対して本気であることが伝わってきます。
わかりにくいですが、手前の線路はPCまくらぎ化されています。
しかし、本当に重要なのは、この列車の存在。作業員をここに常駐させて「本気の路線改良」をさせるための基地であると思われます。そうでなければ、このようなものを留置しないでしょう。
よく見ると、出入口に仮設の階段を増設したり、テレビジョン放送受信用?のアンテナを広げたりしていることがわかります。これだけでも、短期の工事が目的でないということが伝わってきます。
その中でも目を引くのが、この車両。隣の車両と比べて、極端に大きな車体。しかも、どこかで見たことのある形状……。
この角度から見ると、かつて日本で使用されていたキハ58形気動車のなれの果てであることがわかります。この車両が海を越え、再び旅客列車として使用されるはずでしたが、本来の目的で活躍した期間はあまり長くなく、ほとんどが姿を消したと言われています。ほんの一部が事業用として残り、車体と台車のみが残っている一両だと思われます。
ちなみに、この駅には軌道用のモーターカー基地もあるようです。時々、軽やかな音を立てて本線上を走るモーターカーも見ものです。
(列車接近時は一度線路上からどけて、通過後に再び線路に置いて使用しています)
【追記】
2015年3月15日現在、保線機材を含む当該列車はこの場にいないことが確認されました。
比較的新しい、PCまくらぎとバラスト。