勝手に熊本県デスティネーションキャンペーン、略して「勝手にKDC」の第一弾は、東京都中央区銀座の熊本県アンテナショップ「銀座熊本館」から始めてもいいのですが、手元に画像がないので阿蘇カルデラの内側から始めることにします。
*「勝手にKDC」は、高知県や香川県などと被ることになりますが、そのまま名称を使うことにします。
旧国鉄の高森線を高千穂まで接続するために掘られた高森トンネル。しかし、掘削中の異常出水により工事を中断せざるを得なくなり、後に計画自体が廃止となったため、約2kmほど掘られたまま放置されていたものを整備したものです。
トンネル入口向かって右側に設置されている銘板。昭和48年12月に工事着手し、昭和52年1月にしゅん功したことになっています。また、延長も工事中断時の値になっていることがわかります。
そのトンネルですが、トンネル前の広場とともに途中までは「高森湧水トンネル公園」として整備されているため、歩いて中に入ることができます。
トンネル断面から鉄道用のトンネルであることがわかるほか、待避所も掘られているのが特徴。
訪問時は、トンネル内部に電飾された七夕飾りが飾られていました。人気キャラクタをモチーフにしたものからお店の宣伝が主なものまで、バリエーションは多数。
整備された区間の終点は、模擬の岩で蓋をされています。この奥では、今でも毎分30トンを超える水量が湧き出しているとのこと。
終点前に置かれている「ウォーターパール」(商品名)。専用の噴水と閃光によって、水玉が空中に浮いていたり、下から上に移動したりするように見せることができる装置です。
終点付近にはマイクロ水力発電実証設備の水車も置かれています。その他、この近くにある斜坑下にはポンプが置かれており、今でも大量の水をくみ上げているそうです。