勝手にTDC~坪尻駅

「勝手に徳島デスティネーションキャンペーン」の記事。

坪尻駅
徳島県内の土讃線にある坪尻駅。一部の普通列車のみ停車する駅のため、特急列車等はこの駅を通過できるような構造になっています。
一方で、「一部の」普通列車しか停車しないために訪問が難しい駅としても有名です。
*以下、画像多めの構成になっているので、従量制でごらんの方が全文表示される際はご注意ください。

坪尻駅駅舎
坪尻駅は無人駅ですが、駅舎は存在します。
坪尻駅ホーム
駅舎のホーム側には、二人がけで使用するのが精一杯の傾斜付ベンチが設置されています。
坪尻駅駅舎内
駅の待合室はきれいに保たれていました。
坪尻駅駅ノート
いわゆる「駅ノート」も置かれており、大勢の訪問者が思い思いの気持ちを綴っていました。
2017年4月現在、使いかけの駅ノートが複数冊あり、かつそのいずれにも最新の書込みがありましたので、実際に書き込む際はどのノートを使用すべきか各自で判断する必要がありそうです。また、どなたかが忘れていった?国語辞典等もありましたので、その場で言葉を調べることも可能な状態でした。

坪尻駅入口
駅前広場から踏切を挟み、最寄りの道路(国道32号)へ抜ける道が見えます。
坪尻駅連絡道
しかし、実際は車両の通行が不能な荒れた道となっているので、自信のない方はむやみに通らないほうがよいかもしれません。

坪尻駅を通過する列車
坪尻駅を通過する列車
駅を通過する特急列車。この駅では、絶対に特急列車がホームのある側の線路を通過することがありません。
それは、坪尻駅が「スイッチバック」と呼ばれる線路配置になっているから。

坪尻駅に停車する単行列車
ホームから離れた線路側(本線側)に、琴平側から普通列車がやってきました。
坪尻駅に停車する単行列車
ホーム側の線路へ向かうために、一度引き上げ線へ入ります。
坪尻駅に停車する単行列車
引き上げ線で運転士が反対側の運転台に移動し、向きを変えて列車が接近してきます(直前の画像と比較し、前照灯が点灯していることに注意)。
坪尻駅に停車する単行列車
そうして、ホーム側の線路に入ってきます。
坪尻駅に停車する単行列車
この状態で運転士が再度反対側の運転台に移動し、準備ができると乗車可能になります。

さて、一部の普通列車は通過してしまうし、しかも駅から外部へ抜ける道が事実上ない駅の存在価値に疑問を感じた方がいらっしゃるかもしれません。話題づくりのためなのか、または一部の愛好家のためなのか?
坪尻駅での離合
いいえ。
元々この場所は信号所(列車行き違いのための施設)として開設されたものであり、現在でもこのように特急列車の待避をすることがあるので、きちんと停車場としての機能は果たしています。