ファイナルアンサー~2023年12月現在の「PCオーディオの入口」


「最後にする詐欺」を繰り返してばかりでオオカミ少年状態になりつつある「PCオーディオの入口」。入口の出口は見つかるのでしょうか?

機器構成図2023-12
まずは、音の基準を単体オーディオのCDプレーヤから、Adobe Auditionで再生する音に変更しました。同じPCで処理しているにもかかわらず、Auditionから聞こえる音は尖ったところもなく自然に聞こえることに気づいたからです。過去には、取り込んだ音源を全てAuditionで読み込んで保存することも検討したことがあります。

音が尖っていない。それは、音の定位を整えること。変に音の拡がりを求めたり、真ん中だけ浮き出るような定位を追及すると、左右の音のぶつかり方に変化が生じてしまい、「高域がうるさい」や「低域が出ない」などにつながっていたようです。

これらを踏まえて再度さぐってみたところ、「普通のUSB3ケーブル」を「PC本体の10Gbpsポート(USB3.2 Gen2やUSB3.1 Gen2と呼ばれている規格)に挿す」のが最もAuditionの音に近いことがわかりました。
ただし、ケーブル接続以外の部分。たとえば、PCに近い他の電気器具電源をプラグから抜いたり、不使用のUSBケーブルを抜いたりする、蛍光灯・LED照明も消灯して白熱球照明のみ使用するなどの施策は、引き続き有効でした。また、USBケーブルを何かで支承すると音の定位が変わってしまうのもそのまま。変に何かで支えないほうが、良い結果が得られました。

音が尖らず、低域も高域もきちんと出る。もちろん、中域も出ているし、音の中抜けもない。

スペックだけ並べるとつまらない音のように見えますが、実はこれが一番聞き疲れしない音であったりもします。自動車の車室内音響でも狙ったとおりの音が得られることがわかったので、今度こそ「入口の出口」になればいいな、と考えています。