平面ガエルといっても、シャツに貼りついてしゃべるほうのカエルではなく、その名のとおり平面顔を持つ「青ガエル」の話です。
東京急行電鉄で1954年から走り始めた5000系電車(初代)。東急線からは1986年までに引退した一方で、各地の地方民鉄に渡った車両も多数ありました。そうして、熊本電気鉄道で使用されているものが、2015年10月現在残っている最後の5000系電車となります。
この車両は、一両でも走行ができるように運転台を増設したものですが、増設側の運転台は連結運転も考慮した平面構造。「平面ガエル」と呼ばれる理由です。
最後の一両を残してほしいという声は少なくないようですが、実車を見るとかなりくたびれている状態であることがわかります。公共交通機関で使用する車両としては、やはり限界に近付いているように見えます。
車体側面に取り付けられた、発車合図用のベル。
平面でない側の運転台。平面側の運転台も、横幅を除けば似た雰囲気。
5000系電車は線路上だけでなく、掲出物の中にも登場します。しかし、これらも5000系電車が完全に引退すると、別のものに置き換えられるのかもしれません。