これまでに何度か、ノイズキャンセリング機能に対応したヘッドセット（MDR-NC31EM）を使用してきましたが、その中で使える場面と使いづらい場面が見えてきましたので、紹介します。

【過去の書き込み】
航空機対NCヘッドセット
Xperia用のノイズキャンセリングヘッドセット

【イヤーピース】
過去の書き込みでも記したように、これ自体の遮音性はあまり優れていません。だからといって、ノイズアイソレーションイヤーピースに交換し、音漏れを減らそうとすると、今度はノイズキャンセリングの出力も漏れないようになってしまうため、耳に圧迫感が残ります。
そのため、イヤーピースは製品に付属したものを使うのがよろしいようです。

【使用場所】
N700系新幹線のように、比較的静かな場所であれば、ノイズキャンセリング機能を使用しても極端な圧迫感はありません。また、地下鉄の地下線内でも、現代の車両であればそれなりの効果を見込めます。

航空機の場合、A380やB787などの近代的な機材であれば、それなりに静かなので問題はありませんが、B747-400などのように設計が古い世代の機材ですと、エンジン音以外の空調音やびびり音にも反応してしまい、それを打ち消そうとするノイズキャンセリング機能の圧迫感を強く感じてしまいます。そういう場合は、密閉度の高いイヤホンを使用すべきでしょう。

で、近代的な航空機の中でノイズキャンセリング機能を使用したらどうなるか？

A380の機内が、そのまま銚子電鉄800形電車の車内に変化します（もちろん、音だけですが）。オーディオ用機器でなくても、そのくらいの効果があるとお考えいただければと思います。