もう一つの「熊猫の祭典」

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2015年5月24日、静岡県の西部地区で、Pandaが集うイベントが開催されました。主催者発表で200台を超えるPandaの参加があったようですが、その一方でもう一つの「Pandaの集い」があったことにお気づきでしょうか?

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一般駐車場に、なぜか間隔をあけて停車していたPandaたち。

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もちろん、この周辺以外にも各世代のPandaが点在していましたが、なぜかここだけPandaの空間に。

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そうして、三世代そろい踏み。

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さて、ここからが本題。

本ウェブログをごらんになったみなさんは、自動車のナンバープレートに記載された情報を持って陸運局へ行き、「登録事項等証明書交付請求書」に必要事項を記入して提出すると、基本的に誰でも、車検証に記載されている当該自動車の所有者や、使用の本拠を知ることができる仕組みになっていることをご存知でしょうか?
2007年以降は請求の際の要件が増え、開示のハードルが高くなったとはいえ、そういう意味でいうと、自動車のナンバープレートは、所有者の氏名や、おおよその居住地を示す記号が書かれているのと同等なのです。そのため、「ウェブ上に自動車の画像を掲載する場合は、必ずナンバープレートを塗りつぶすか、モザイクをかけること」といわれているのです。

それを踏まえたうえで、先ほどの当該イベントを振り返りますと、このことに対しての配慮がされていない参加者の方々がそれなりにいらっしゃるのが気になります。また、当該イベント自体も、ナンバープレートに記載された情報が読み取れる状態で動画を記録し、それをメディアに焼いたものを頒布したり、サンプルをオンライン動画サイトにアップしたりしているのが確認できます。

本イベントに限らず、全国各地で様々な自動車関係のイベントが開催されていますが、昨今の社会的な状況を勘案しますと、この手のイベントを開催する場合は、最低限

  • 他の参加者やメディア取材によって記録される画像や動画に、顔が映り込んだりする可能性があることを事前に告知する
  • 事故やトラブルが発生した場合は当事者同士で解決するものとし、主催者に非がない限り、主催者は責を負わないことを事前に告知する
  • その上で、可能な限りプライバシーには配慮する

程度のことは必要なのかもしれません。