きらら☆レボリューション

【念のため補足】
これは、一部地域を除き日曜日朝八時三十分から放送されている、とある番組の視聴感想となります。わかりにくい表現とは思いますが、本所管理者の思うところがあり、本ウェブログ、および上記リンク先のウェブサイトにおいて、当該番組のタイトルは記しておりませんので、あらかじめご了承ください。

また、ここに記した内容は本ウェブログ管理者が視聴した結果感じたことなので、他の方の所感や、制作サイドの意図と異なる場合があります。

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gopcの第四十二話、ならびに第四十三話において、天ノ川さんが新たな決意をするまでの様子が描かれています。

まず、天ノ川さんは「ショーに出るまで」という名目でアシスタントがつくことになりました。会社でいえば、部下ができたようなもの。
自分の仕事をサポートしてもらうためには、きちんと部下の教育をすることが必要になります。そういう点で、「肩もみするよりは、まず現場を覚えよう。」という天ノ川さんの発言は適切だったといえるでしょう。

そうして、共に同じ時間をすごしていると、やはり気になるのがバックグラウンド。りんりんがモデルを目指そうとしたきっかけが語られることになります。
そのときはまだわかりませんでしたが、りんりんが絶望の檻に入れられるターゲットとなってしまった際、天ノ川さんは心を動かされる事実を知ることになりました。それは、「自分の行動がきっかけで、りんりんの夢が動いていた」という事実。

今まで、大勢のファンや関係者に支えられてたどり着いた今の状態を思えば、「まずは、自分自身でりんりんの夢を守りたい」と思うのは当然でしょう。しかし、結果として自分自身の次のステップを失うことになってしまいました。
ここで重要なのは、決して「自分自身の夢を捨ててりんりんを守ったわけではない」ということ。文武両道ではありませんが、モデル活動と「夢を守るプリンセス」活動を両立してきた天ノ川さんが、片方の活動に専念した結果、持ち時間の不足によりもう一方に影響が出たというように捉えるべきでしょう。

この一件により、本当に仕事が途絶えたのでしょう。それ以降、「たまの休日」を満喫しているかのように自らを演じ続けた天ノ川さんですが、はるはるたちはそれが不自然であることを見抜いています。
そんな中、りんりんによってはるはるたちに真実が知られてしまった後、おそらく唯一心を開ける存在であるトワっちに、本当の気持ちを伝えます。意訳すると、「モデル活動を100%、『夢を守るプリンセス』活動を100%。これらを並行して、計200%の力でやり抜くのは無理だった」といったところでしょうか?

想像してください。仕事量過多で、どう考えても一日で終わらない分量であるにもかかわらず、それを一日でやれと言われたときの状況を。それは仕事というよりは、単なる苦行。そんな状況で全力を出すのは、まず精神的に無理でしょう。
そう考えると、少なくとも200%というのは楽しく、というか満足して活動できる範囲を超えていると考えるのが自然でしょう。ところが、はるはるたちの「陰謀」に乗せられた天ノ川さんは、一連の行動の中で大事なことに気づきます。

(1) ステージ上にいる自分(=自分が輝いている瞬間)を、自分自身が楽しんでいること
(2) 自分は、大勢の「おせっかい」によって支えられていること
(3) モデル活動を100%、『夢を守るプリンセス』活動を100%。これを逐次処理すればいいということ(そうすれば、いずれも100%で済む)。

これにより、天ノ川さんは今の環境から巣立ち、別天地で自分の夢に挑戦するという重い決断をすることができたのだと思います。
このへんは、自分自身の夢よりも仲間との時間を共有することのほうがより大切だと判断した青木さんと比較されることが多いようですが、留学という人生のイベントが将来に与える影響度を考えると、今回の件とは重みが違うので、単純に比較するのはいかがなものかと思います。

「夢は止まらない。」
流れ星のような勢いは必要ですが、流れ星のように儚く燃え尽きてしまわぬよう、末永く活動していただきたいものです。