やはり「春」は遠いようです

ここでは、2015年12月27日に放映された「伝説のプリンセス」第四十六話の視聴感想ほかをまとめて記載します。

【念のため補足】
本所管理者の思うところがあり、本ウェブログや上記リンク先のウェブサイトにおいて、当該番組のタイトルは記しておりませんので、あらかじめご了承ください。
また、ここに記した内容は本ウェブログ管理者が視聴した結果感じたことなので、他の方の所感や、当該作品制作サイドの意図と異なる場合があります。

【次期シリーズ作品について】
いわゆるクリスマス商戦が終了した12月26日、「伝説の~」シリーズのキャラクタや舞台設定などの情報が公式から発表されました。その中で、公式情報中に「伝説の魔法使い」という表現が出てきたため、本所で使用してきた「『伝説の戦士』シリーズ」は、以後「『伝説の~』シリーズ」という表記に変更します。

【「伝説のプリンセス」第四十六話】
春野さんは充実した生活を送っている描写があった一方、まだ輝きを取り戻していない城が一つ残っています。それをあえて本編の最後に持ってきたこと、および次回予告の内容から考えると、やはり「『花のプリンセス』という夢から目覚めて、もう少し現実を見ろ」ということを春野さんに突きつけようとしているように見えます。

さて、「伝説のプリンセス」と対照的に描かれるシャットさん(本所では原則として敵方の名前は出さないのだが、今回はあえて名前だし&「さん」付け)。
本人曰く、トワっち(このときはまだ紅城さんではなかった)と出会ってから何かがおかしくなってしまったようですが、それは「自分の変化を受け入れることができていない」状況を示しているように見えます。これは、自分が本当にやりたいことの存在を認め、かつ両親に報告することもできた海藤さんと対照的です。

さて、少し前の話を思い出してください。某ロイヤルティーチャー氏に「身だしなみの乱れは、心の乱れ」と指摘され、「何かあったの?」と気にかけてくれる話や、某学園教師に「言葉つかいが美しくない」と言われたあとに「話を聞くざます」と(突き放されずに)相談に乗る意思を示されたりと、シャットさんは意外と周囲の人たちから助けてもらえるチャンスが多かったりします。そうして、今度は伝説のプリンセスたちからも「助けよう……」と言われるように。あとは、本人が本当の美しさ、もう少し言えば心の美しさというものに気づき、天ノ川さんのように「将来に関わる重要な決断」をすることができれば、「組織の一部」から「一人の人間」になることができたブンビーさん(もはや敬称略は考えられない存在)のように新たな人生をスタートすることができるのではないでしょうか?

ここで、最初の話題に戻ります。花のプリンセスになるという夢想で本当にやりたいことが見えなくなっている春野さんが本当の自分に気づき、「グラン・プリンセス」なるものを目指す活動から身につけたであろう、「自ら努力することの重要性」や「他人への心配り」などを持って、将来への道(海藤さんの件があるので、「家業を継ぐ」という結論は見たくないのですが……)を切り開いていく展開が、あとひと月の間に繰り広げられていけばいいな、と思います。

もう一つ忘れてはいけないのが、物語の終盤で登場回数が増えた一条さん。よく考えると、この人は本作品に登場する主な人物の中で、唯一の三年生代表。つまり、卒業を控えている人になります。現時点で、天ノ川さんは転校?し、海藤さんもすぐに外へ旅立つかどうかはわかりませんが、一条さんが卒業の時点で「トップアイドルを目指す」という目標が変化するのかどうかというのは、「伝説のプリンセス」や七瀬さんの活動と対照になりますし、作品のテーマ的にも見守るべきポイントになるのではないでしょうか?