歌は人を救えるか?

2016年3月19日に上映開始となった映画「みんなで歌う♪奇跡の魔法!」の鑑賞感想ほかです。
以下、ネタバレにつながる表現が含まれる可能性がありますので、未鑑賞の方はご注意ください。

今回も出ました、「絶対にあきらめない!」宣言!(某青組のファッション部部長風に)

まずは、おおよそ予想がついていたことから。

  • いいように使われている人と、裏でそれを操る人の存在。
  • ミュージカルの要素を取り入れるということで、歌が台詞になっている場面がある。
  • 新人さんのOJT(演じている人も含めて)。どうやったら、チームの息が揃うのか?
  • 新人さんに与えられた課題:自分のパートナーとはぐれてしまった時、どう行動するべきなのか?バックで支えてくれている人たちの存在を感じること。なぜ自分が「伝説の~」活動をしてきているのかを認識すること。そうして、絶対にあきらめず、常に前を向いて目標に向かうこと。

歌唱魔法で回復する。自らに力を与える。誰かの心を動かす。
ステレオタイプな?魔法つかいだとなかなか気づけない、最強の魔法。一方で、それは魔法つかいでなくても使える魔法。そんな魔法に包まれた今回の映画は、舞台挨拶の内容を聞いていると、中で演じている人の心も動かしたように見えます。

上映開始直後は、「舞台ではなくスクリーンでミュージカルは無謀?」という違和感を覚えましたが、後半は台詞のやりとりがきつい感じにならず、むしろ「心に話しかける」感じが伝わってきたので、そういう点では温かみのある作品であるといえるかもしれません。
一方で、いつもの面々によるコミックリリーフにより、重苦しい雰囲気を和らげていたのも、一種の安心材料になりました。

本所では良し悪しについて議論しません。劇中の歌曲が重要な役割を担いますので、これから観ようと考えている方は、ぜひとも音響面に優れた劇場でごらんになることをおすすめします。