Ubuntu試しました

本来であれば「Ubuntu始めました」というタイトルにすべきなのですが、まだお試し段階なので、タイトルは「試しました」にしておきます。
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果たして、UbuntuはPCオーディオの入口として使えるのかどうか?

UbuntuはDVDに焼いて、ライブDVDとして使うこともできますが、これは本当に「このPCでOSが走るかどうかのテスト」にしか使えないため、USBメモリにOSを導入。その後、USBメモリからブートするようにしているため、母体のPC環境はそのまま保護されるようになっています。
(PCのハードディスクからデュアルブートできるようにすると、万一のアンインストール時に面倒なので……)

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CDの音源を吸い出すためのアプリケーションはいくつかありますが、今回はこちらを使用。吸出し動作を見ていると、「1トラック全て読み込んだら、それをまとめて記憶媒体に書き出す」ということをしているようで、聴感上も他のものより良好に思えたため、今後はこれをベースに条件を詰めていきます。
強いて当方で問題になることといえば、トラック名の取得を外部データベースに頼らなければならないことでしょうか?(Windows OSにおけるExact Audio CopyやdBpoweramp CD Ripperなどのように、ローカルのCDPLAYER.INIを参照するような仕組みがない?)

さて、標準のままではNASをドライブとして認識できないため、呪文を唱える必要が出てきます。これについては、いくつかのウェブサイトに記載されていた情報を総合し、以下のように設定しました。
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(1)「ソフトウェアセンター」でCommon Internet File System utilitiesを導入し、cifsを使える環境を準備する。
(2)ローカルに任意のフォルダを作成する。
(3)sudo gedit /etc/fstabというコマンドを実行し、geditエディタでfstabというファイルの後ろに情報を追記する(図中、[括弧]で囲まれた部分や***で表記した部分は、各自お使いの環境のものに書き換えてください)。
(4)これを保存し、OSを再起動する。
この手順により、(2)の手順で作成したローカルのフォルダを参照すると、指定したNAS内のフォルダの内容を参照できるようになります。また、(3)の手順で追加した文字列中、file_modeとdir_modeの表現を忘れると、NASへは読み取り専用でしかアクセスできなくなります。

以上の準備をした上で、今までWindows OSで吸出ししたのと同じ条件でテストした結果、Ubuntu環境で吸い出したほうが多少密度の高い音の傾向を得られるような気がしますが、それが「改善」につながったかどうかはもう少し時間をかけて検証する必要がありそうです。
ちなみに、waveファイルの再生は、Windows OSと比較して圧倒的に鮮度の高い音が得られているように感じました。

さて、このようにテスト環境とWindows OSの間を行き来していると、Windows OSの現在時刻が9時間後ろになってしまう現象が発生していることに気付きました。
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とりあえず、この現象を発生させないようにするには、Ubuntu側の「時刻と日付」で、「時刻設定」を「手動」に切り替えるとともに、このウィンドウで時刻を設定しないようにします。
(本現象はバージョン14.04のISOイメージで導入した環境で発生していますが、将来のアップデートで状況が変わる可能性があります。)