最終話(その1)

2016年4月3日に放映された「伝説のまほうつかい」の視聴感想。

【おことわり】
本所管理者の思うところがあり、本ウェブログや上記リンク先のウェブサイトにおいて、当該番組のタイトルは記しておりませんので、あらかじめご了承ください。
また、ここに記した内容は本ウェブログ管理者が視聴した結果感じたことなので、他の方の所感や、当該作品制作サイドの意図と異なる場合があります。

【カタツムリニアの乗車規定は?】
今回、リコさんはカタツムリニアに不正乗車しているようですが、これはどういう解釈になるのでしょうか?
(1)魔法界鉄路管内は均一料金であり、ターミナル駅で一括精算できるので、あのような乗り方をしても問題ない(かつての鶴見線方式)
(2)銀河鉄道管理局管内直通の場合、そちらの規則も適用されるので、命の保障はない。
(3)ナシマホウ界直通の場合、ナシマホウ界鉄道旅客営業規則の規定により、利用した乗車券類は無効として回収され、正規運賃のほかに2倍の増運賃も請求される。

【第九話】
朝比奈さんとリコさんを一緒に置いておくと、どのような現象が発生するのか?
一人乗りのほうきに二人乗りすると、走り屋仕様のほうきになったが如く操縦安定性が増すのはなぜか?

物語上の世界に「伝説の魔法つかい」が登場した理由が明らかにならない中、朝比奈さんの「体験入学」が終わりを迎えようとしていました。表面上は「ワクワクもんだ!」である一方、リコさんと一緒にいたからこそ課題を乗り越えられたという事情まで知らない「補習組」の面々が放つ冷たい言葉。それに動揺するリコさんと、「まずは目の前のことを……」と言って触れないようにしていた朝比奈さん。
しかし、それは課題クリアと合格証の奪還により、共有してきた時間の終わりを実感することとなりました。

「また来ればいいよね」と思いながら、微妙に解凍不足の冷凍みかんを口にした瞬間、出会った時のこと(第二話を参照)を思い出してしまう朝比奈さん。まさに最終回のような展開の最後に、突然目の前に現れ、To be continued…な状況を作り出したのは、きちんとほうきを乗りこなしていたリコさんでした。

留年を逃れることができたリコさんが、下手すれば退学になりかねない「魔法界からの脱出」に走った理由は、今回の話で明らかになっていません。これが校長権限による「留学」に当たるのか、または「外泊許可」に当たるのかで重みが変わると思いますが、「第一部」の魔法界編から「第二部」のナシマホウ界編への移行により、物語がどのように変化していくのかを見守りたいと思います。

【Change!】
怖がりから、勇気を持って前に踏み出すことができるようになったエミリーさん。
「忘れ物しちゃった」から「忘れ物しないように気をつけよう」くらいには格上げになったケイさん。
「泣く子も黙る」から少しは社交的な面も見えてきたジュンさん。
いずれも、共同で課題に取り組んだ結果、相手というものを意識して、相手に影響され、変わってきたものと考えます。

一方の朝比奈さんとリコさんも、二人が出会い、相手を意識するようになりましたが、お互いの依存度が高くなった一方で、先の三人のような変化はまだ見えていないように見えます。今後、違う世界で違う考えの人たちを出会っていく中で、何を得ていくのかにも注目したいところです。