熊猫の動きを助ける

当然のことながら、日本に連れてきた熊猫はそのままでも不自由なく動き回ることができますが、手を加えることによって、さらに軽やかに動き回ることができるようになります。

reducer
カバーに隠れてわかりにくいですが、「レデューサ」(商品名)と呼ばれるワンウェイバルブ。エンジン内に発生する不燃焼ガスを一方向のみに流れるようにするためのものです。
個人的な意見ですが、配管部品でレデューサといえば、通常は異径配管同士を接続するための継手を連想するので、この名称はいかがなものなか、と思ったりもするのですが……。

v-up
これまた見にくい所に設置してありますが、点火コイルへの供給電圧を常に16V前後に保つための装置。バッテリ電圧から昇圧した電力をコイルに供給することにより、プラグの火花を強くするのが目的です。

msa
そうして、マルチスパークシステムと呼ばれる装置。1行程中における点火回数を増加させる効果があります。

で、この3つを組み合わせるとどうなるか?

1) 上り勾配からの起動でない限り、停止状態から走り出すのが楽になります。ガタガタ言いません。
2) 今まで、3速ではかったるい、2速に落としたくなるような上り勾配でも、3速で十分に登ることができるようになります。
3) 気のせいかもしれませんが、エンジンブレーキが以前よりも効くようになったように感じます。この場合の「効く」は、アクセルペダルを離したり、シフトダウンしたりした際に、コースティングの延長線上にあるような状態からエンジンブレーキで減速感が得られる状態へ移行する確率が増えた、という意味合いです。

しかし、この3つを組み合わせたら劇的に変わるのかというと、必ずしもそうとは限りません。
battery
電力の要は、この蓄電池。この熊猫の場合、断熱用にカバーがついています。

bminus
マイナス側の端子は、それなりに立派な構造。

bplus
しかし、プラス側の端子は少し頼りない構造。数十アンペア単位の大電流を流すと、抵抗の影響が出てきそうな感じです。なので、今回の装置を取りつけてもらったお店(WebITKのサイトから離れます。リンク先は新しいウィンドウ、またはタブで開きます)が提案する「充電回路の整備」とセットで施工するのがベターなのかもしれません。