Sony Mobile CommunicationsがAndroid OS向けに提供している「音声レコーダー」ですが、通常の使用において雑音が入る場合があることがありましたので、備忘録として記録しておきます。

【おことわり】
今回の現象は、D5803と2017年3月現在最新の「音声レコーダー」ソフトウェアバージョン2.00.15との組み合わせで発生することを確認しています。そのため、他の組み合わせでは発生しない場合もあります（というか、発生しないのが正解なのですが）。

まずは、温風ヒータの音を記録したWAVファイルの音声（60秒記録したものから3秒分を切り出したもの。約517[kB]）をお聞きください。

よく聞くと、途中で「プチッ」という雑音が入っているのがわかるかと思います。

これは、その部分の音声波形。

確かに、一瞬波形の乱れている部分があります。

それを拡大したものがこちら。

実際何が発生しているかは不明ですが、この結果を見る限り、なんとなく左右のチャンネルが入れ替わったり順番が乱れたりしているように見えます。

こちらは、先に公開したものとは別の部分を拡大したもの。

先ほどの例とは違う傾向が見てとれますが、正しい処理がなされていないのは間違いないようです。

当方ではこの現象を回避するため、記録先として内部ストレージとMicroSDカードの両方を試したり、事前にメディアの空き領域を可能な限り増やしたりすることを試しましたが、それでも同様の現象が発生していました。また、録音直前に端末を再起動したり、「機内モード」に設定して電波の影響を受けにくくしたり？しても変わりませんでした。

いずれの例も継続時間は数十ミリ秒程度なので、記録した内容によってはそこだけ音声編集ソフトでカットすればいいのですが、それだけ手間が増えてしまいます。
試しにSOV34に初期導入されている音声レコーダー2.00.25ではこの現象が出なかったので、早くD5803などに公式の最新アップデータを導入できるようになることを望みたいところです。

【2017年3月20追記】
一時期、本記事投稿後に登場した新しいバージョンでは問題が出ないとしていましたが、D5803上で2.00.25や2.00.30のものを使い長時間記録しても同様の問題が発生していることがわかりました。
次はSOV34で同様のテストをして、端末に依存する問題なのかを見極めたいと考えています。