おことわり
2017年8月現在、以下に記載した内容とは別のことをテスト中のため、将来的にチャンピオン設定が変わる可能性があります。
いろいろ思うところがあり、今まで使用してきたこの環境を半分程度変更しました。
上記環境において、どうしても改善できなかった
- 音の薄さ
- BDドライブで再生したときとNASから再生したときの音の傾向に差がある
という問題点。この状況を打破するため、以前「よりよい結果を求めてメインPCから吸出し専用のミニPCへ移行」と決めた計画を白紙に戻し、だめもとで再度メインPCによる吸出しを試しました。そうして、その結果が良好だったため、吸出し環境を下記のように変更しました。
この中でハードウェア的なポイントとして、
- HDDは徹底した防振取付とし、BDドライブへの影響を軽減
- SATAケーブルはアイパターンが良好とうたうものを使用。また、ケーブルの折れぐせをなくしてから使用
- 上図には記載していないが、BDドライブとHDDにはSATAノイズフィルタを挿入
を挙げておきます。
また、当方では「メインPCとミニPCの2台を1台のモニタとキーボードで運用」だったため、HDMIケーブルやUSBケーブルのシールドを介して「メインPC~ミニPC~モニタ」の三角関係(グランドループ)が構成されていましたがテストの結果、この部分はグランドループが残った状態のほうがより立体的な音の傾向が残ることを確認したため残しています。
*この結果を受け、将来的には強力な1点接地(いわゆる「仮想アース」ではない)によるGND電位の平滑化を試してみたいと考えています。
ソフト的なセッティングも、現時点では
- BDドライブは常時高速回転モード、かつ「ピュアリード・パーフェクト」設定で運用
- LAN回線もギガビットで運用(100[Mbps]に落とさない)
- PCのクロックダウンはせず、モニタもFullHD、32bit色で運用
- 吸出し時はExplorer.exeを強制終了させる
- TS-119はライトキャッシュを有効で運用
が当方の環境でベストでした。
この設定にたどり着くまでの間、一部でいわれる「低性能が高音質」となるようにするため「ディスクを低速回転」にしたり、「LANを低速」にしたりするなどの施策を試しましたが、それで得られたものをNASから再生すると、いずれも音が平べったく帯域も狭いような音の傾向になることを確認しています。
おそらく、今までは「CDよりも高域や低域が出るようになったから音の傾向が改善された」という思い込みにより「音のバランスが崩れていた」ことに気づくのが遅れていたのかもしれません。しかし、CDから再生したものとNASから再生したものを比較して可能な限り同じように聞こえることを優先した結果、行き着くところにたどり着けたのかもしれません。
ということで、結果として先日導入した「nano iUSB3.0」や伝送性能優先のUSBケーブルが使用停止になってしまいました。だからといってBDドライブを外付けにすると、再度USBケーブルの扱い方で悩むことになることが予想されるので、当分の間はこの設定でPCオーディオの入口を運用していこうと思います。