「RAW現像ソフト」による画像イメージの違い2

EOS R6を導入したものの、RAW現像ソフトがメーカ純正のDigital Photo Proffesional 4(以下、「DPP4」という。)しかない状態が続いていましたので、AdobeのLightroom Classic(以下、「LRC」という。)を導入してみた結果を、他のRAW現像ソフトと比較しながら紹介してみます。
(その後、SILKYPIX Developer Studio Pro 10(以下、「DS10」という。)にEOS R6対応版が登場したので、併せて比較してみました)
処理前
こちらは、LRCで読み込ませた初期状態のイメージ。(画像をクリック、またはタップで960×640[px]サイズの画像を表示します)
以下、特記のない限り、元画像の中央付近を480×360[px]で等倍切り出しした画像を掲載しています。

Digital Photo Professional初期状態
DPP4で読み込んだ初期状態の例。このソフトは、他のソフトに比べてノイズのつぶし方が比較的上手な一方、シャープネスがやや物足りないようにも見えます。
Digital Photo Professional調整後
こちらが、DPP4でパラメータを調節した例。シャープネスの度合いを増し、ノイズ除去を目立たない範囲で弱めてみましたが、それでも手前に見える魚のディテールはのっぺりしているように見えます。

SILKYPIX初期状態
DS10で読み込んだ初期状態の例。「ダイナミックデフォルト」が動作し、初期状態からやや明るめの画像になっています。また、魚のディテールは弱いように見えます。
SILKYPIX調整後
DS10でパラメータを調節した例。こちらも、シャープネス増加とノイズ除去の弱めを実施しています。その結果、多少ノイジーな印象があるものの、なんとなく画像に立体感が追加されたように見えます。

Lightroom Classic初期状態
LRCで読み込んだ初期状態の例。このソフトの場合、他のソフトとは違い、ノイズ除去のパラメータがゼロの状態から始まるため、画像を仕上げるためにはノイズ除去のパラメータを調節する必要があります。
Lightroom Classic調整後
LRCでパラメータを調節した例。画像の立体感を保ったまま、目立つノイズ分を消すことができましたが、ノイズ除去を強めすぎると他のソフトのように平べったい印象の画像になるのは変わらないので、さじ加減が大切です。

以下は、比較を容易とするために、初期状態の画像をDPP4、DS10、LRCの順に続けて再掲。
Digital Photo Professional初期状態
SILKYPIX初期状態
Lightroom Classic初期状態

以下は、比較を容易とするために、調整後の画像をDPP4、DS10、LRCの順に続けて再掲。
Digital Photo Professional調整後
SILKYPIX調整後
Lightroom Classic調整後

最後に、処理後の全体画像をDPP4、DS10、LRCの順に続けて掲載します。
(以下の画像は、画像をクリック、またはタップで960×640[px]サイズの画像を表示します)
Digital Photo Proffesional 4で処理後
SILKYPIXで処理後
Lightroom Classicで処理後
調整例のうち、LRCは「白レベル」と「黒レベル」を比較的自由に調節できるため、画像中央下部にある岩場の白飛び感をうまく低減することができました。