(E13)NOTEの操安性を高める試み

(E13) NOTEは設計が新しいこともあり、標準状態でも走行安定性は高いと考えます。常時四輪駆動になる4WD版は、その傾向がさらに高いはずです。
そんなNOTEの高速安定性をさらに高める試みを実施してみました。
プロテクタ(一部使用済)
(この画像の部材は、一部使用済であるとともに、別に入手した透明版の余りもパッケージに入れて、保管用としています。)

まずは、車両後部に取り付けることを前提に、透明版のものを入手。貼り付けて高速自動車国道を80[km/h]で走行することを何度か繰り返してみました。

テスト中1
後部のテスト状態。2つ取り付けたうち、上部のものは上面に取り付けたためか、車体後部を押し付ける効果が発生したようで、ある速度域から加速させるために、さらなるアクセルペダルの踏み込みが必要でした。
決定1
テスト結果に基づいて、部材の配置を変更。赤色部分に装着した1つで効果は十分あると判断しましたが、それだけでは部材が余ってしまうので、その下にもう一つ追加してみました。部材は、地面に対して平行となるように取り付けてあります。また、反射材等にかからない部分へ貼り付けました。

テスト中2
前側のテスト状態。前後1つずつの装着でも、高速走行時は「こんなに安定して走るのか?」と思うくらいの変化を感じました。
決定2
テスト結果が良好だったので、貼り付けたときに目立たないよう、黒色の部材に変更。こちらも部材が余ってしまうので、上部の空きスペースにもう一つ取り付けてみました(画像では上側の部材が曲がって取り付けられているので、その後地面と平行になるよう修正しています)。

前後に2つずつ取り付けた状態で再度高速自動車国道を走行し、問題ないことを確認(テスト時に感じた「後部の重さ」が、配置変更で解消したことも確認)。今後はしばらくこの状態で使用してみようと思います。

なお、40[km/h]程度ではほとんど効果を感じることはなく、60[km/h]程度になると「なんとなく……」程度に効果があるように思えるので、風洞実験で最適化できない環境で試行錯誤した取り付けでは、高速自動車国道で効果を実感できる程度の効果になってしまうのかもしれません。

【以下はノウハウ】
・部材を取り付ける場所を脱脂するだけでなく、粘着剤を貼り付ける前に部材そのものの脱脂も必要です。そうしないと、車体装着後に部材が粘着剤から剥がれる原因となります。
・部材を貼り付ける場所は、微妙に曲線を描いていることが多いので、あらかじめ部材を少し曲げておくことにより、車体への粘着性を向上させることができます。
あらかじめ曲げておく
・万一、部材に付属している粘着剤を使い切ってしまった場合、市販の透明部材用粘着テープで代用できます。その場合、幅の狭いテープ状のものを使用すると、部材に合わせてカットする長さを最小化できます。
代用品のテープ
・透明のものは、爪痕やこすれなどにより、表面の透明性を損ねることがあるので、注意が必要です。
・透明のものを貼る際は、下部から圧着して上部から内部の気泡を抜くようにすると、きれいに仕上がります。

(以下は2022年9月19日追記)
前後ともに2つ装着状態で使用開始後、「なんとなくよい印象が伝わってこない」ため、前後ともに下側のものを残して上側のものを外しました。その結果、テスト時の感覚が戻ってきたので、この場合は前後1つずつにするのが適切かもしれません。
(追記ここまで)