新たな吸出し環境の構築

先日、CD音源の吸出しに使用してきたNUC PCが突然故障し、使用不能となったため、急遽新たな環境を用意する羽目になってしまいました。

2015年7月末の時点で、辛うじて同型のボードを入手することは可能でしたが、導入当初と比べておねだんがかなり高いのが気になりました。で、考えたのがDE3815TYKHE。
TDP5[W]のCPUを搭載しており、ファンレスで設計されているのが最大の魅力。実は、DE3815TYKHEが登場した当初も導入を検討したことがあったのですが、その頃は組み込み用OSしかサポートしておらず、デスクトップOSのドライバがなかったため断念していました。しかし、代替機種の選定をしていると、当該機種にデスクトップOSのドライバも追加されていることが判明したため、今回の導入に至りました。

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今回導入した品物はバルク品扱いのため、化粧箱ではなく普通の段ボール箱に入っていました。

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中身を取り出すと、このような状態に。完全に、業者向けの簡易パッケージです。

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最初、メモリは以前使用していたNUCから移設しましたが、NUCが起動しないため調査したところ、それがDDR3Lではないほうのモジュールであったことが判明したため、慌ててDDR3L対応のものを入手。他所でも記載があると思いますが、DDR3メモリでは起動すらしません。
また、本NUCには4[GB]のeMMCモジュールが搭載されていますが、これは基本的にLinux環境で使用するものとのこと。Windows環境での使用はできないようなので、以前使用していたmSATAのSSDに変換アダプタを装着して今回のNUCに追加。
適切なメモリと記憶媒体をセットすることにより、Windows等のOSを導入することが可能となります。

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さて、注目のパフォーマンスですが、

  • Windows7の導入はそこそこの速さ
  • 最初のWindows Updateは、アップデートの検索だけで2時間以上要した
  • Windows Media PlayerでWAVファイルを再生するだけでCPU使用率30[%]前後
  • CDの吸出し時も、CPU利用率が100[%]に張りつくことはなかった

といった状況。ベンチマークテストで定量的に判断したわけではありませんが、音源の吸出しと簡易的な再生をする程度であれば、さほど問題なく使用できそうです。