これは、熊猫に取り付けたDEH-970に電源が入っている状態。

これのいいところは、普及価格帯でありながら音場調整能力が高いというだけでなく、機器への入力電圧も表示されるところ。右下に表示されているのが電圧ですが、12.6[V]をかなり下回る数値が表示されています。これはどういうことなのでしょうか？

まず、これはエンジンが停止した状態の電圧を示しています。エンジンが回っていれば、この表示はだいたい13.2[V]くらいに上がります。一方で、オルタネータはバッテリに充電するため、バッテリの公称電圧よりも高い14[V]程度の電圧を発しているはず。

実際、エンジンが回っている状態でバッテリ端子間の電圧をテスタで測定すると、だいたい14[V]を指します。つまり、少なくともオーディオ機器に電力が到達するまでに、約1[V]も電圧低下している計算に。DEH-970の表示値がほぼ正しいことは、188Puntoに同一機種を取り付けた際の経験からして、間違いありません。

一応、この熊猫には点火回路の強化工事のほか、充電回路の整備工事も実施しているため、走行系の電気系はきちんと電圧がかかっているものと思われますが、アクセサリ系の回路にまで手が回っていないので、今後はオーディオ系電源回路の強化も検討する必要があるのかもしれません。