魔法は武道

2016年3月6日に放映された「伝説のまほうつかい」の視聴感想。

【おことわり】
本所管理者の思うところがあり、本ウェブログや上記リンク先のウェブサイトにおいて、当該番組のタイトルは記しておりませんので、あらかじめご了承ください。
また、ここに記した内容は本ウェブログ管理者が視聴した結果感じたことなので、他の方の所感や、当該作品制作サイドの意図と異なる場合があります。

【今日の課題】

  • 魔法界名物「冷凍みかん」製造工場の見学。
  • きちんと製造過程を見学し、理解度テストに合格すると、おみやげにできたての冷凍みかんを一つもらえます。
  • 製造責任者の龍さんにあいさつするのを忘れた場合、理解度テストの成績がよくてもこの課題は不合格とします。
  • 冷凍みかんを上手に解凍できない場合、減点となる場合があります。
  • お茶を飲みたい場合は、ご自身の魔法でお湯を調達してください。


【第五話】
2016年2月以降、「魔法は物理」と言う人が以前よりも増しているような気がしますが、今回の話を見て気づきました。「魔法は武道」です。

リコさん(魔法のない世界みたいな命名規則でないため、苗字呼びできないのが不便です)が上手に魔法を使えない理由。それは、心技体のうち、心が足りないからでしょう。もし魔法が物理だったとした場合、おそらく技と体(、そうして根性)だけで成立するものと思われますが、呪文を唱える必要のあるものに対しては効果が出ていない。
リコさんには謙虚な気持ちが欠けています。自分が一番。「下の人」には抜かれたくない。そんな思いがあるので、墜落災害を起こしても「落下していない」、冷凍みかんの解凍に失敗しても「これくらいがちょうどいい」などと口走ってしまうのでしょう。また、呪文は命令口調となりますが、上から目線ではいけません。言葉は命令口調でも、「~してくださいね」という暖かい気持ちを込めて実行しないと魔法が成立しないのではないでしょうか?

一方の朝比奈さんも、もう少し謙虚な気持ちになって魔法道に励み、周囲の人たちの気持ちを汲み取れるようになると、人格形成の面で有利になれると思います。

その他、今回の補習は、朝比奈さんとリコさんのいずれかが課題をクリアできれば合格というシステムになっています。また、一匹狼的な印象のあったジュンさんが押しくらまんじゅうの輪に自ら加わったのに対し、リコさんはプライドを優先させてしまい、結果としてうまくいかなかったという対照的な描写もありました。これは、この枠での普遍的なテーマの一つである「友だちや仲間とともに、足りないところに気づく、足りないところを補い合うことの大切さ」というメッセージが込められているように見えますが、いかがでしょうか?

【今日のおまけ】
フーフー言うとフーちゃん、アイアイ言うとアイちゃん、はーはー言うとはーちゃん。伝統は受け継がれる(ただし、暖かい場合は「こたつ」ではなく「ひなた」)。
空色のスープはホットとコールドのどちらがよりおいしくいただけるのか?空色の食べ物ではなく、空の色が溶け込むくらい透明感のあるものならいいのだが……。