地方民鉄で「新車」というと、たとえば熊本電気鉄道の01系のように大手鉄道会社の車両を改造して導入したり、大井川鐵道のように十和田観光電鉄の中古車(これも、元をたどれば大手民鉄の中古車)を導入したりといった感じで、純粋な新製車両を導入する事例はあまり多くないと思います。
そんな中、静岡鉄道で純粋な新製車両が営業運転を始めたとのことなので、様子を見てきました。
従来の車両と比較して何もかも新しい、A3000形電車。周囲の声を聞いていると、「いつ走っているのか?」と係員に聞くなど、一般の利用者もかなり意識している様子が伺えました。
虹の向こうに富士山が見える演出がなされた車内。この演出も営業運転開始直後限定のもので、近いうちに普通の吊り広告等に置き換えられるとのこと。
掲出物以外では、車内の見た目は今どきの鉄道車両といった感じ。防犯カメラが設置されているのも、時代というものなのでしょうか?
車内の案内表示装置も現代的なものに。横長一画面のものになっており、停車駅案内だけでなく沿線の案内や動画広告なども表示されていました。
将来的には、虹をイメージしたこの七色が揃う予定。
それまでの間、黄緑色の電車と言えば、従来から使用されている1000形電車1008号編成(新静岡駅ビル商業施設の全面広告電車)になるのでしょうか?
この雰囲気が残るのも、あと数年のようです。